みんなが待ってた「みんなの花火大会」

2011-07-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 第24回須坂みんなの花火大会(実行委員会主催)は22日夜、百々川緑地で開かれ、約1,500発が夏の夜空を彩った。会場は昨年を上回る約3万人で埋め尽くされ、花火が打ち上がるたびに大きな歓声と拍手に包まれた。大会は「須坂から復興へのエールを送る」をテーマに開催、被災者追悼の花火も打ち上げられた。

 実行委員会では、長引く不況の影響や東日本大震災の義援金支出などで花火大会への協賛金が集まりにくい状況も考慮して、最終的に規模を縮小し、開催方法も見直す中での開催を決定。市民・事業所・団体・グループなどから協賛金を募り、集まった金額の中で花火を打ち上げ、復興応援メッセージも募集することにした。
 花火代となる協賛金は400万円を目標とし、実行委員会構成団体への働きかけや、市内金融機関窓口からの振り込み手数料を無料とするなどの方策を講じた結果、目標額を上回る金額(307件で466万2,000円)が集まり、このうち一般市民からも129件で53万9,000円の善意が寄せられた。このほか、昨年の花火大会会場や須坂えびす講など震災発生以前の活動で受け付けた募金が20万9,670円あり、実質的な協賛金総額は487万1,670円となった。 
 その結果、昨年の2,000発には及ばないものの、約1,500発の打ち上げが可能に。当日は大会を待ちわびた人たちが続々詰めかけ、中にはスタッフが集合する午後4時前に来ていた人もいた。そして7時半、オープニングイベントとして天明五閑太鼓と須坂高ダンス部がパフォーマンスを披露。引き続き、追悼花火を皮切りに光の競演が繰り広げられた。雨は終了後に降り出したが、打ち上げ中は絶好のコンディションで、北信で最も早く開かれる夏の風物詩は例年にも増して盛り上がった。家族4人で訪れた市内馬場町の傅田真弓さんは「花火大会が楽しみで毎年会場に来ているので、開催できてとてもよかった。数は減ったけど、子どもは交差する花火などいろいろな種類があって喜んでいた。来年も期待しています」と話していた。
 実行委員長の牧勇男須坂商工会議所会頭は「厳しい状況の中で多くの皆さんに協力していただき、こうして大会を開催することができ、関係する全ての皆さんに心から感謝したい。大震災発生当初は中止という話もあったが、皆さんの喜ぶ姿を見て、私たちもやってよかったと実感している。来年も一層素晴らしい大会にしていきたい」と話している。
 会場では来年に向けての募金活動を実施、激励の言葉と共に2万8,051円の善意が寄せられた。翌日の須坂カッタカタまつり会場でも募金を行った。

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