【須坂新校】校名は選考委員会で候補選び

2011-07-30 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 県教委は25日、市消防本部で「地域とともに須坂新校を考える懇話会」(内藤靖座長、19人)を開いた。現段階での暫定図面では、須坂園芸高校の第一農業本館南側に工業科棟を新築し、中央に管理商業科棟の改築を計画する。校名は、須商、須園でつくる須坂新校準備委員会が設置する校名選考委員会で選考等を検討して校名候補を決める。24年度に県教委が校名を決定し、26年12月県会へ条例改正案として提案する計画が示された。
 昨年7月の第8回以来1年ぶり。須商、須園を再編統合して農業科と商業科各3学級、工業科(創造工学科)1学級を設置する。平成27年度に募集開始。校地校舎は須坂園芸高校を使い、30年度ごろまでは須坂商業高校の校地校舎も活用する。昨年10月の県教委定例会で実施計画を策定。今年3月、県議会で同意された。
 農業科は、園芸農学科(果樹、野菜・花き、作物の3コースで農業経営・食品、ヒューマンサービスの各分野)▽食品科学科(微生物バイオ、食品製造の2コースでバイオテクノロジー、農業経営・食品、ヒューマンサービスの各分野)▽環境造園科(造園技術、緑地計画の2コースで環境創造、ヒューマンサービスの各分野)―の3学級3学科7コースを計画する。現4学級4学科10コース。
 商業科は、会計マネジメントコース(簿記検定、原価計算、財務諸表の作成、経営戦略など会計分野)▽ITコース(情報処理検定、ITパスポート、電子商取引、ビジネス情報管理などビジネス情報分野)▽ビジネスプランニングコース(販売士、商経検定、商品開発、広告と販売促進、観光などマーケティングビジネス経済分野)―の3つの柱で須商のDNAを受け継ぐ。
 工業科の創造工学科は、精密機械、メカトロニクスの2コースで高度熟練技能士や金型デザイナー、ロボット技術者、制御プログラマーを養成する。
 県内最大の実習時間を確保し、環境に配慮できるスペシャリストの育成を図る。地域産業を担う、実践的なものづくり人材の育成は、地域とともに具体化策を検討して地域産業界と恒常的に話し合う場を用意する。先ごろ立ち上がった地域連携推進委員会で育てる人材像を明らかにし、企業と学校の連携方法を検討していく。
 一方、3学科の学科横断的連携では、導入段階で学科共通基礎科目の設置を検討。充実段階で学科間の相互乗り入れ、単位交換を検討。発展段階で専門性を生かしたプロジェクト学習・共同研究を検討していく。
 委員の質疑、要望では「両同窓会資料を保管する空間も考慮してほしい」「地域の産業界を背負う人材の育成ではリーダーが育つ、引っ張っていく人材の育成の場に。人格形成やコミュニケーションを大事に学べる場に」「世界情勢や企業経営者の生の声、行政課題など学べる視野の広い人材育成を。そのためには外国人から学べるように」「基礎基本に哲学や文学、言語学も入れて専門技術の修得を」「高大連携も大事に」「子供も親も行きたくなる学校に」との発言があった。

2011-07-30 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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