【処分場候補地】撤回求める嘆願書提出

2011-07-23 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 長野広域連合が須坂市仁礼町福沢(旧土取り場)を候補地に地元仁礼町区と協議を続ける一般廃棄物最終処分場建設計画について、仁礼町区民でつくる最終処分場建設反対の会(鮎川水系を考える)は19日、須坂市役所を訪れ、反対署名2,663人分を添えて候補地撤回の嘆願書を三木市長あてに提出した。署名の内訳は、仁礼区1,106人、亀倉区935人、上八町区・下八町区449人、その他市民173人。今月27日までに市の回答も依頼した。
 同会は5月下旬、3人(中嶋福夫、高平善男、駒津悦男連名代表)が設立を準備し、賛同者に声をかけて6月19日に発足した。
 嘆願書で撤回の理由について、①候補地は扇状地上部にあたり、農地と集落が広がり、南隣は福沢組集落に接し、人家が非常に近い②周辺には保育園、小学校、福祉施設などがあり、生活環境の悪化につながる③この場所は地下水があり、下流域への影響が心配
 ④旧土取り場は予定以上に多くの土砂を高速道へ供給したためくぼ地になった。北側の扇状地は過去の災害によりできた個所で、現在も土砂災害特別警戒区域に指定されていることは重要な問題⑤調査受け入れの可否を区役員、組幹事会、検討会だけで行い、大多数の区民の意思ではない―とする。
 (区民の意思を示すために)署名活動を行い、他区を含め、頂いた多くの民意を正しく行政に反映させるよう請求するとする。
 同会の3人は「市・広域連合と区の協議のフローチャート(流れ図)では、区民の声が一切届かないように進んでいる。署名活動はこれに対抗するため。仁礼町の署名は区費納入世帯503戸を100とすると75%にあたる380世帯から頂いた。今後も鮎川下流域へ継続する」と話す。
 賛同団体は子育てハッピーサークル、住み良い須坂を考える会。
 嘆願書と署名を受け取った市は「内容を検討して何らかの回答をしたい」と述べた。

2011-07-23 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。