2011-07-17 07:00 am by 須坂新聞
高甫小学校でこのほど、「時の蘇生」柿の木プロジェクトの設立者、宮島達男さん(現代美術家、東北芸術工科大副学長=茨城県在住)を招き、「世界に広がった柿の木プロジェクト」と題した講演を聞いた。同校に被爆柿の木2世を植樹して今年10周年を迎えることから記念行事の一環で開いた。
プロジェクトは、長崎で被爆した柿の木が樹木医の手当てで復活し、その実から2世柿が生まれたことを知った宮島さんが、平和に対する思いを世界の子どもたちに広げたい、と17年前にスタートした。高甫小では2001年、高甫地域づくり推進委員会がプロジェクトを通じて苗木を2本植樹。児童らは「タッキー」「ナッキー」と名付け、平和学習のシンボルとして大切にしてきた。
講演では、2世柿が日本をはじめ、フランス、アイルランドなど世界21カ国、173カ所に植えられていることなどを、映像や写真で紹介。2003年には韓国で、反日感情から苗を抜き去られる事件があったが、その後再植樹し、現在は元気に育っているという。宮島さんは、「これまでプロジェクトに約3万人が関わっていて、みんな被爆2世柿を通じた友だち。高甫小も今年は10周年のお祝いの年。大切に育ててくれてうれしい」と話していた。
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