2011-06-12 07:00 am by 須坂新聞
遠藤酒造場(須坂市本上町、遠藤秀三郎社長)は先ごろ、ベルギー・ブリュッセルで開いたモンドセレクション(世界食品コンクール)2011で清酒3点が金賞に、1点が銀賞に入った。金賞は3年連続。一方、続いて現地で開いたiTQi(国際味覚品質審査機構)コンテスト2011で各1点が最優秀味覚賞(三つ星)と優秀味覚賞(二つ星)に輝いた。三つ星は3年連続でクリスタル賞も得た。
モンドセレクションは50回目。77カ国957社から2,837商品が出品された。県内では酒造3社が金賞に輝いたという。同社の金賞は「渓流蔵囲い」「渓流純米酒」「渓流朝しぼり」。銀賞は「渓流大吟醸」。
前夜祭、授賞式、名刺交換会と3日間出席した遠藤社長は「出品が震災前だったため、日本酒が増え、海外進出の意気込みが感じられた。だが震災の影響で放射能の証明書が必要になり、日本食の現地すしバーも低迷していると聞いて風評被害を感じた。日本食全体がおいしい、安全とならないと日本酒も厳しいが、直接話をして関係者には安全性をアピールできた。受賞はうれしい。風評被害に負けないよう努めたいが、7月に予定していた米国向け出荷は1年延期した」と話す。
一方、欧州シェフ協会でつくるiTQiコンテストは、5年連続最高賞。三つ星は「渓流大吟醸」。二つ星は「渓流朝しぼり出品貯蔵酒」。出品総数906点の15%が三つ星、42%が二つ星、15%が一つ星という。
遠藤社長は「料理に日本酒を使っているシェフから具体的に聞けた。フレンチもイタリアンもベースに日本の味が欠かせない。日本食ブーム、輸出拡大の方向は変わらないと思う。品評会は日本をアピールする機会。地道に続けたい」と話す。
2011-06-12 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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