ビジネスフェア〜須高企業が開発力アピール

2011-05-21 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 長野市のビッグハットで12日に開いた第7回長野しんきんビジネスフェア(長野信用金庫主催)には県内外の176企業・団体が出展、須高からは12企業・団体が参加した。
 このうち、中澤製作所(中澤光男社長・須坂市幸高町)は新型リヤカーを展示した。レバー操作で荷台の位置を地面から軽トラの荷台の高さにまで移動でき、荷物の積み降ろしを容易にした。高齢化に伴う農作業の負担の軽減が期待される。
 荷台のサイズは縦90cm、横幅70cmの小型で折り畳み式。積載能力は約100kgで、平積みでリンゴ箱4箱を積載。荷積みの負担が大きいリヤカーの課題を解決。当面は受注生産で、価格は10〜11万円程度を予定。特許申請済。イノベート須坂が技術協力した。
 中澤社長は「安全で安定度が高い。試作を重ね腰を痛めないように省力化を工夫した。農業振興につなげたい」と話している。同社☎026-248-0033。
 また、須坂工業クラブ会員で須坂市旭ケ丘工業団地に工場がある小林製作所(小林久数社長・長野市石渡)は部品の搬送と寸法測定を同時に行うエアー駆動方式の搬出ロボットチャックを展示した。
 展示品は、部品をつかむチャック(部)に計測機能を組み込んだ点が特徴。部品の直径や幅を1秒以内で±0.002mmの精度で測定する。自動車メーカーの需要に応えて昨年開発。品質管理の効率化・時間短縮・コスト軽減などのメリットがある。特許申請済。
 従来は直径・幅2.5cm程度までだったが、今回は9cmの部品を測定できる機器を展示。開発に携わった細尾貴男さんは「搬送・把持の間に計測・補正ができ、次のワークに時間差ゼロで補正できる。国際競争力にもつながる」と話している。 同社☎026-243-2611。

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