「須坂支援学校」開校へ〜分教室の1年経て

2011-04-02 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 市立須坂支援学校(須坂小併設)は6日、開校式と入学式を開く。市は障害の有無にかかわらず、「地域の子供は地域で育てる」との理念の実現に向け、県長野養護学校小学部須坂分教室を継承発展させ、須高地域在住の児童生徒を対象に市内16番目の学校を開設した=写真は先月。
 県内では初の市町村立特別支援学校。児童は1年生3人、2年生3人、3年生2人、5年生2人の10人。居住地は市内9人、高山村1人。教職員は教諭5人、教員補助員3人、校長(兼任)・教頭・養護教諭(兼任)・事務(同)の12人体制。
 前年度1年間はスキーやスケート、社会見学、音楽会、運動会、ふれあい広場、プール、地域探検、学校交流など行事も行った。
 高山和浩教頭は「須坂小の立地を生かして学習内容をつくり、独自の教育実践をしてきた。さらにきめ細かな教育や児童の居住校との交流など地域に根ざした学校経営と、教育相談など特別支援教育のセンター的役割が発揮できる」と話す。
 平成25年度に中学部を設置し、28年度には高校再編で空いた校舎を活用して高等部設置を県に要望している。☎026-245-0082。
【須坂市立須坂支援学校が目指すもの】
一、地域の子が地域でともに育つ教育環境の整備
一、特別支援教育・障がいについての地域への理解啓発
一、個別の指導計画を基にした個のニーズに応じた指導の充実
一、須坂小学校との共生と居住地校との交流および共同学習の推進
一、地域における特別支援教育の「センター的機能」の充実
■地域の子供は地域で育てる
■障がいのある人も安心して生活できる地域社会へ
【教育方針】
①多様性を認め、子供が主体となる学校生活を目指し、人権教育を進める
②障がいの状態、発達段階・特性等を踏まえ教育課題を明確にして全人教育を行い、小学部・中学部・卒業後を見越した一貫指導の上に可能な限り社会参加・自立に向けた力の育成を目指す
③豊かな感受性を大事に基礎学力や社会規律を身につけ、生きる意欲に満ちた人間の育成を目指す。須坂小との共生共育を推進し、楽しい学校づくりと教育内容づくりを進める
④家庭や地域との連携を大切に、生活環境を整え、よりよい心身の発達と生涯にわたる支援が図れるよう協力し合う

2011-04-02 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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