2011-03-13 07:00 am by 須坂新聞
春の全国火災予防運動(1日〜7日)に合わせて、須坂市消防本部は5日朝、須坂ハイランドビルで火災防御訓練を行い、消防本部・消防署・消防団関係者や地元住民ら約180人が参加、いざという時に備えた。
同ビルの6階から出火、上階に延焼中で逃げ遅れが多数いるとの想定で▽現場指揮本部設置▽情報収集▽応急救護所設置▽トリアージ▽避難誘導▽検索救助▽放水▽はしご車高所救助▽煙体験▽初期消火―などの訓練のほか、県消防防災ヘリコプター「アルプス」も出動、屋上に取り残されている人の救助訓練も行った=写真。
講評で、塚田茂消防長や依田浩明消防団長は「県内、市内で火災が多発している。他人事ではなく、火の取り扱いには一層注意してほしい。万が一の際にはこの訓練での経験を生かしてほしい」などと話した。
同本部によれば、今年に入ってから3月9日まで、須高地区ではいずれも須坂市で7件(建物5・車両1・林野1)の火災が発生、2人が負傷している。前年同日では発生がなく、一挙に7件増、特に須坂市で異常な状態となっている。また、建物火災のうち2件はぼやだったが、2件が全焼、1件が半焼と大きな火災が目立つ。
同本部では「原因は付けた火の消し忘れや完全に消えたと思っていた火がまだ残っていたなど人為的なケースが多い。これから空気が乾燥して火災が懸念される季節となる。自分で付けた火は自分で責任を持って消す、この当たり前のことをもう一度肝に命じて、かけがえのない生命・財産を守ってほしい。また、義務化された住宅用火災警報器を設置していないご家庭は早急にお願いします」と呼び掛けている。
2011-03-13 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
Tweet© 須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざか. ALL Rights Reserved. Privacy Policy