「グリーンツーリズム」活動報告会

2011-01-23 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 都市住民が農作業を体験したり、その地域の自然・歴史・文化に親しむ「グリーンツーリズム」を推進しようと、平成18年12月に須坂市内の農家を中心に発足した須坂市グリーンツーリズム研究会(返町卓郎会長、会員12個人・事業所)は17日、初の活動報告会をシルキーホールで開いた。会員や関心のある市民ら約60人が参加、今までの活動報告や来訪者を受け入れた農家の3人の事例発表のほか、意見交換やツアーで提供してきた郷土料理の試食体験なども行われた。

 事業に賛同する人たちを増やし、須坂らしいグリーンツーリズムのあり方について多くの人の意見を聞こうと開催したもので、事例報告では、井上町の竹前啓子さんが昨年4月に実施した「井上の里山めぐり・手前味噌作り体験」を、本郷町の梅本真司さんが7月に実施した「本郷の歴史散策とタケノコづくし料理」を、塩野町の谷口フサ子さんが9月に実施した「田園の里の秋風景とまこもだけを訪ねるツアー」を受け入れた体験を話した。
 このうち、梅本さんは歴史散策として十王堂〜蓮生寺〜上臈(じょうろう)屋敷跡〜満龍寺などを案内、地元ガイドならではの裏道を通ったり、庭の花を眺めるなどして、昼食は梅本家でタケノコ料理。同家の隣にある竹林から当日朝掘ってきたタケノコと自家製の野菜をふんだんに使った料理で、約10人の参加者をもてなした。
 梅本さんは「大切なのは来ていただいた方とのコミュニケーション。多くの方々と知り合えるチャンスだし、地域のことを深く知る機会にもなり、自分の財産になる」と振り返り、3人は異口同音に「自分も一緒に楽しんでいる。皆さんも自分ができることをすればいいので、ぜひ参加して」と呼び掛けた。
 試食体験では冬野菜の鍋、干しなすの油炒め、手作りこんにゃくの刺身、長芋のしょうゆ豆かけ、ごぼうの太煮などが振る舞われ、出席者は「とてもおいしい。もてなしの気持ちが伝わってきます」と舌鼓を打ちながら、にぎやかに懇談した。
 出席者へのアンケートでは▽皆が楽しそうにやっている。無理せずこの輪が広がればいい▽素晴らしい取り組み、もっと地元の人に知ってもらい、参加してほしい▽地元にいながら知らないことばかり。ぜひ参加したい▽須坂らしく蔵・農村・高原の3つのエリアが連携する企画を―などの意見が寄せられた。
 須坂市からグリーンツーリズム推進事業を受託し、同研究会事務局を務める㈲ケネット(北横町)社長の芋川恵子さんによれば、昨年1年間に15件のツアーを企画、約120人が参加した。参加者の年齢は幼児から80歳代までさまざま。ツアーに同行して「最初は都会の人が農作業などを体験して楽しんでもらおうという発想だったが、地元や県内の人にも必要なツアーと感じた。2〜3時間から半日楽しむというニーズにマッチしており、需要は高まっていくのでは」と話している。
 なお、今年上半期の企画として▽3月27日=手前味噌仕込み体験▽4月2・3・9・10日=ワインぶどう剪定体験▽4月16日=井上の里山歩き▽5月28日=大豆の種まき体験▽7月9・13日=本郷の歴史ぶらり散歩とタケノコ料理▽6〜8月=ワインぶどうの誘引・摘芯作業体験―などを予定する。実施日以外の設定も可。参加費は1,200円〜2,000円。研究会への入会やツアー参加の申し込み・問い合わせはケネット☎026-248-0389または市農林課☎026-248-9004まで。

2011-01-23 07:00 am by 須坂新聞 - 3 コメント



しみず @ 2011-01-23 01:37 pm

この画面に、
”場癇ャ卓郎会長、”
と、記載されています。
姓の部分が、文字化けしていないのでしょうか。
確認させてください。
閲覧ソフトウェアIE8だから、文字化けするのでしょうか。
教えてください。

須坂新聞社編集部 @ 2011-01-24 09:23 am

しみず様

コメントありがとうございます。

お問い合わせの件ですが、「辶」に「及」で「そり」です。略字では「返町」さんです。

ご指摘ありがとうございます。

弊社の制作環境がMacですので、文字化けが起きたと考えられます。早速訂正しておきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

ずんずん @ 2011-03-25 10:12 pm

smile素敵な企画ですね!地元住人ですが是非参加してみたいです。

須坂新聞


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