感染症の状況毎日把握〜3市町村で安心ネット構築

2011-01-22 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon インフルエンザの流行期を迎えるが、須高3市町村の保育園や小中学校、高校は昨年、国立感染症研究所感染症情報センターが開発した「感染症早期探知システム」を導入し、休日を除く毎日、更新している。これまでの7日〜10日後に公表される感染症週報に代わって、感染症の発生を早期に見つけ、集団感染や二次感染など感染拡大を抑える効果が期待される。
 小中学校と高校は昨年6月、県を通じて運用を開始。保育園は12月17日に同研究所から担当者を招いて入力研修を行った。
 情報は、発熱や急性呼吸器症状、嘔吐(おうと)、インフルエンザ様症状など症状別のほか、麻疹(ましん)風疹(ふうしん)など病名別、出席停止、学級閉鎖の状況が分かる。
 須高地域感染症早期探知システム(安心ネット)実施要領を作成する地域医療福祉ネットワーク推進室(須高3市町村で設置、須高医師会館2階)は、取材に「研究所のシステムを利用して須高地域でもネットワークができた。各施設の入力作業はこれまで順調。新型、季節性のインフルエンザが流行してきているが、情報の共有で感染症の拡大防止につなげたい」と話す。
 参加施設は保育園20(須坂市16、小布施町2、高山村2)小学校13(須坂市11、小布施町1、高山村1)中学校6(須坂市4、小布施町1、高山村1)高校4(須坂市4)。
 今後、研究所のシステムが整い次第、さらに介護保険施設8(須坂市5、小布施町1、高山村2)社会福祉施設3(須坂市3)グループホーム等10(須坂市5、小布施町4、高山村1)と、幼稚園6(須坂市5、小布施町1)へ拡大していく。
 情報の閲覧は各市町村担当課に限定している。須坂市では同推進室のほか保健センターや健康づくり課、子ども課、学校教育課で。
 集まった情報は同推進室から随時各施設に提供する。「システムは始まったところなので今後具体的取り組みを詰めていく」(同推進室)とする。

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