県内初の「ぷれジョブすみさか」とは?

2011-01-16 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 障害のある児童生徒の体験活動やインターンシップ(ぷれジョブ)を県内で初めて昨年11月から開始した須坂市の墨坂中校区で7日、関係者約30人が出席して「ぷれジョブすみさか第1回定例会」を開いた。参加する小学6年生1人と4年生2人の体験の様子を本人やジョブサポーター(地域住民)、受け入れ企業・団体、保護者が報告し、地域で役割を持って活動する後押しや地域理解の深め方など話し合った。
 ぷれジョブは岡山県倉敷市で平成15年に始まった。就職を目指すものではなく、今ある力を使って週1回1時間程度、仕事や職業体験をする課題活動。
 ジョブサポーターが学校や自宅に迎えに行き、活動中は付き添い、終了後は自宅へ送る。半年ほど同一場所で活動し、高校卒業まで9年かけてゆっくり地域とかかわり、知り合いを増やしていく。
 須坂発・特別支援教育を考える会の「ぷれジョブ推進会議」(菅沼美知子会長、田幸康宏副会長)が昨年、市内4地区に導入を検討し、墨坂地区で最初に始まった。
 古本店で本の整理などを行う児童は「しゃがんで作業するとき足が痛くなったこともあるが、楽しい」と数回の体験を報告した。
 また、保育園の延長保育で紙芝居の読み聞かせをする児童のジョブサポーターは「お兄ちゃんと慕われて一緒に楽しんでいます」と様子を語った。
 一方、介護施設の担当者は「利用者のお茶の時間におやつやおしぼりも配って、体操も一緒にして楽しそう」と児童の活動ぶりを紹介した。
 プレジョブすみさか会長に就いた清水秀一さんは「子供の笑顔のために今後もご協力、ご支援を」と願った。
 定例会は月1回、日野の改善センターで。今後、体験活動を希望する児童生徒の増加とともにジョブサポーターや受け入れ先企業・団体の不足が心配される。話し合いでは「無理せず口コミで徐々に浸透する活動でいいのでは」と提案された。
 ジョブサポーターや企業等(市内全域)の問い合わせは菅沼会長☎090-8328-3666。

2011-01-16 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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