明治期の版木で復活したのは?〜福島天神社

2011-01-16 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 須坂市福島町の福島天神社で行われた元旦祭で御神籤(おみくじ)が復活した。地元の文化財を学ぶ「福島町歴史を学ぼう会」が地域の活性化につながればと、同天神社に残る版木から復元した。
 運勢が刻み込まれている版木は100枚、上吉から下々までの7種で構成。木箱から番号の付いた串をひき、番号の書かれた紙を受け取り運勢を占う。同天神社では明治初期に始められたとされる。
 同会は2年前、当時市立博物館館長の涌井二夫さん(塩川町)に版木の摺りを依頼、50枚を解読し、元旦祭に間に合わせた。当日は一回100円で実施、60〜70人が「珍しい」と御神籤を楽しんだ。
 丸山行勝会長は「貴重な文化財を地域の人に知ってもらえて良かった。今年は残り50枚を解読し、村おこしにつなげたい」と意欲を燃やす。復活に協力した公民分館長の塚田茂博さんは「昔の財産を表に出していただき、大変ありがたい」、涌井さんは「御神籤は昭和に入って須坂で見られなくなった。市内で復活したのは福島町のみだと思う。版木は保存状態がよく、文字の彫りも正確で、彫り師の匠の技を感じる。人々の神社に寄せた加護への願いや信仰心を知る貴重な資料」と話している。

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