JFL昇格のAC長野パルセイロ〜コーチでチームを支えるのは?

2011-01-01 07:00 am by 須坂新聞

スポーツ icon 悲願のJFL(日本フットボールリーグ)昇格を決めたAC長野パルセイロ。クラブ発足から携わってきた、コーチの小湊隆延さん(40、須坂市屋部町)は「何度もチャレンジして失敗してきたが、今回4度目の決勝大会挑戦で昇格を決めることができて、うれしい気持ちと同時に、ほっとしている」と笑顔を見せた。
 今季から指揮を執った薩川監督の下でコーチに。「何度もサポーターの期待を裏切ってきた。先にJFLへ昇格した松本山雅FCに何としても1年で追い付きたかった」。今季に懸ける思いは強く、選手たちには1月のスタート時から「90分間走り勝つサッカー」を徹底、試合終盤まで運動量が落ちない体力強化のために、昨季の2倍以上のメニューを課し、結果を出した。
 1990年に発足した前身の「長野エルザSC」で選手として10年間プレー。須坂市職員として仕事をしながらサッカーに打ち込んだ。チームは97年に北信越リーグへ昇格するが3年で県リーグへ降格。2000年から監督に就任すると、「北信越リーグで優勝できるチーム」を目標に、その年に北信越リーグ再昇格を決め、02年には初優勝するまでにチームを育てた。
 しかし02、05年に2度得たJFL昇格のチャンスは、いずれも地域リーグ決勝大会の1次で敗退。仕事とサッカーの両立に加え、選手時代から悩まされ入退院を繰り返してきた肺の病気のこともあり05年で監督を退いた。
 「地域の子どもたちに夢を与えるクラブをつくりたい」。常に持ち続けていた思いは監督退任後も変わらず、クラブが法人化し、名称を「AC長野パルセイロ」に変更した翌08年、妻の後押しなどもあり、専属指導者になることを決意、須坂市役所を退職し、クラブ一本で尽力してきた。
 「今後はJ2、J1に上がることが目標。それにはスタジアムなどクリアしなければならない問題もある。より多くの人に興味を持ってもらえるようにわくわくするような試合をして、常に満員で試合ができる状況をつくりたい」と意気込む。
 JFLでの年間34試合中、半分の17試合はホームで戦う。「子どもたちに全国の強豪チームとの試合を身近で見てもらえる。子どもたちにはそこから何かを感じ取って、大きな夢を描いてほしい」

2011-01-01 07:00 am by 須坂新聞 - 2 コメント



母小島産 @ 2011-01-01 12:43 pm

北信全体でパルセイロを盛り上げましょう。

須坂新聞社編集部 @ 2011-01-04 08:24 am

母小島産様

本年もよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。

須坂新聞


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