【須坂病院】実践教育スキルラボも開所

2010-11-13 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 地方独立行政法人県立病院機構が須坂病院内に開設する本部研修センターは9日、新たに南棟7階に医療従事者の実践教育を行う「スキルスラボ」を開所した。3部屋に置かれ、シミュレーター(模擬装置)を使って技術の向上を図る。医師ら個々のほか、チーム医療での評価にも28種類のトレーニングが活用できる。
 シミュレーターで上部消化管内視鏡(胃カメラ)や中心静脈カテーテル挿入、気管支鏡・気管挿管などを練習する。
 身体所見の判断力を高める全身観察用モデルは、コンピューターと連動して、肺炎の呼吸音や不整脈の音、光に反応して開閉する瞳孔反射など12症例のほか任意に症状が設定できる。事業費は約1,000万円。
 勝山努理事長は「県立病院の最大の財産は人材。機構は人を育てることを規定していて稼働は大きな意味を持つ」とあいさつした。
 上沢修本部研修センター長(須坂病院副院長)は「医療人を育てることが一番大事。中高生にも見てもらって将来医療人を目指してほしい」と期待した。
 開所後、橋倉泰彦副研修センター長が指導する腹部エコーサブセミナーに参加した同院の大嶋博之医師は、医師6年目で家庭医(内科)の専門医を目指している。
 男性スタッフの腹部をエコーで診た大嶋医師は「肝臓や胆のう、膵臓(すいぞう)、腎臓、脾臓(ひぞう)に病変がないか診た。正常な状態が分かっているので腫瘍(しゅよう)や嚢胞(のうほう)があれば分かる。エコーは時間がかからず、被ばくもなく窓口としての検査に適する。機器が十分そろい、指導者がいて不安なくスキル向上ができる」と取材に答えた。

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