飯泉詔男さん(高橋町)が全国2位になったのは?

2010-10-03 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon しっくいを塗って左官道具の鏝(こて)で立体的に描く鏝絵に取り組む飯泉詔男(いいずみのりお)さん(68、須坂市高橋町)は26日、第11回全国しっくい鏝絵コンクール(静岡県松崎町など主催)で2位に当たる「優秀賞」に輝いた。作品は「冬支度」。10月末まで伊豆の長八美術館(同町)で展示中。7回目の出品で過去最高(第8回入賞、第5回と第10回佳作)に。「やっとたどり着いたが、さらに上を目指したい」と話す。
 同町はしっくい鏝絵の名工、入江長八のふるさと。長八まつりに合わせて開く今コンクールには全国18都府県から37人が応募した。鏝絵の世界にも女性作家が増え、作品展を通じて各地でまちおこしも始まっている。
 飯泉さんは左官技術で有名だった祖父由之助氏(慶応3年―昭和17年)が残す「牛の乳」(現在は旧上高井郡役所に)の鏝絵などを調べ、独学で鏝絵の技法を修得した。
 祖父の実兄関野彦三郎氏(安政6年―大正5年)が18歳で江戸に出て伊豆長八の門に入り、25歳で帰り、実弟をはじめ十数人の弟子に技術を伝えている。
 飯泉さんは祖父と実兄の技術を後世に伝えたいとの思いも抱くが「趣味の鏝絵。人間の営みが一番面白いので表情や動作を表現し、誰もやらない題材に挑戦したい」と話す。
 新町郵便局では今月末まで作品数点を展覧している。

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