【県議会】村石県議知事にただす〜事業仕分けは県民参加の一環

2010-10-02 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 県議会9月定例会は29日、代表質問を行った。自民党県議団代表の村石正郎議員(須坂市・上高井郡区、副団長)は、阿部守一知事の信州型事業仕分けについて「県の将来像を理解してできるのか、必要な事業まで切り捨てにならないか、パフォーマンスにならないか」とただした。
 知事は「事業仕分けは県民主権の実現のため県民が県の事業に目を向け、当事者として主体的に県政に参加する手法の一つ。現場に通じた第三者の視点を取り入れ、事業の必要性や実施主体の点検を行うことで行政の効率化や、国、市町村との役割分担の明確化を図る。完全公開と県民参加で開かれた県政の一歩として本年度中に実施したい」と述べた。
 また「予算削減を主目的とするものではなく、行政の在り方を考える手段としたい。仕分け人は事業に精通する人で、県民公募(小論文等提出)も考え、市町村関係者にも入ってほしい。無作為抽出による判定人は裁判員制度の裁判員と同じ発想で専門知識は問わない。仕分け人の議論を聴いて判定を下す」
 「パフォーマンスにする意識はない。(仕分けに至る)前後のプロセスを含めて着実に取り組みたい」と答弁した。
 村石議員は「阿部知事は平成16年の副知事退任時に、真の改革とは理念を言うことではなく、理念を実現することと言われた。理想と現実との乖離(かいり)を克服するダイナミックな想像力、公に準じる気概、限りない公正、困難を乗り越える決断力を持って理念を実現する県政の樹立を」と期待した。
 知事は「県民と県政の距離感が遠くなったと選挙戦を通じて多くの県民と対話する中で聞いた。もう一度県政を身近に感じてもらい、参加してもらえるよう取り組みたい」と当選後の記者会見での発言を説明した。

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