中州に取り残された女性をヘリで救出

2010-07-17 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 小布施橋上流2㎞の千曲川で12日午後5時ごろ、須坂市の30代の女性が雨で増水した川の中州に取り残され、県警のヘリコプターで救助される出来事があった。女性は畳10枚分しか残っていない中州にいて、水かさがだんだん増していく緊迫した状況だった。
 現場は須坂市と小布施町、長野市の境界にあり、普段は須坂市相之島の八木沢川樋門から出られる川岸。長野市側で農業をしている男性(67)が4時ごろ見つけ、堤防道路の通行人に消防や警察への連絡を頼んだ。
 長野市側の川岸には長野市と須坂市の両消防署や県警など約40人が出て、100mほど離れた中州の女性にスピーカーで「ボートかヘリを出します。心配しないでもう少し頑張って」と繰り返し励ましていた。
 女性は消防の「須坂の人ですか」などの問い掛けに手を振って応えていて、けがはなく落ち着いた様子。
 救助現場では、女性が流された場合を想定して下流の小布施橋にロープを張ることも検討していたが、5時すぎに県警ヘリコプターが到着し、ロープで下りてきた救助隊員に無事救助された。
 発見者の男性は「急に水が増えたので心配で見に来たら中州に人がいた。朝は水が少なかったのに」と話す。
 この日は県西部で強い雨があり、千曲川に流れ込む長野市の犀川でも雨やダム放流の影響で増水し、男女2人が中州に取り残され、救助された。
 須坂市消防本部は「女性が取り残された場所は堤防道路から見えず、誰にも気づかれない可能性もあった。集中豪雨が増えている。増水した川には近づかないように」と注意を呼び掛けている。

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