井上にペット供養施設オープン

2010-05-22 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 愛愁館(甲田圭社長)が須坂市井上446ノ1に建設を進める愛がん動物供養施設「愛の郷・メモリアルペットパーク」は18日、外構工事を終え、本格営業を開始した。火葬から葬儀、納骨、法要祭までできる複合施設。会員制で、ペットが元気なうちからしつけや里親探しなどのイベントを通じて「満足のサービスを提供したい」(甲田社長)とする。
 須坂長野東ICに近い敷地約1,100㎡に、鉄骨平屋、延べ床面積約250㎡を建てた。内部は火葬室・機械室、葬儀法要室、納骨室、納骨閲覧室、霊安室、待合室、事務室、トイレなど。
 設計はフリークラウド(長野市)、施工は藤木住建(同)。駐車場は10台ほど。常時スタッフ3人体制。
 営業時間は午前9時〜午後6時。受け付けは24時間可能(フリーダイヤル0120-419439)。定休日はなく、法要は友引には行わない。料金は立ち会い火葬が22,000円〜42,000円(重量による)。法要は15,000から。納骨は管理料が5年間5,000円か6,000円、永代料が3万円〜30万円。会員の会費は永年5,000円。
 甲田社長は「芝生を設け、外観を柔らかく景観にも配慮した。地域活動として周りの草刈りをし、環境美化にも努めている。焼却炉から外部へ煙やにおいは出ない。きちっと営業したいので今後、見学会で一般公開し、施設の必要性を実感してもらい、地域と仲良く、共存共栄を図りたい」と取材に応えた。
 これに対し19日、建設反対の活動を続け、近く解散を予定するペット火葬場建設反対期成同盟会の清水勝美会長は「須坂の玄関口にふさわしくないと建設反対を訴え、再三お願いしたが、力不足で残念だ。もう少し理解のある業者であってほしかった。署名を頂いた3,000有余の方々には目的達成ができなかったことをおわびし、ご支援に心から御礼を申し上げたい。今後は須坂市に行政指導をお願いしたい」と話す。
 同盟会は平成19年度の井上地区7町の区長らで構成した。
 一方、市は19日の取材に「地元同意を得てから進めてほしいと再三要請したにもかかわらず、営業開始に至ったことは誠に遺憾。着工からオープンまでに地元との話し合いが持たれなかったことは非常に残念。建設は法的には問題はないが、地元の理解が得られない施設ができたことは遺憾。公害防止協定を遵守するよう行政指導していく」とする。

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