市村章さん(春木町出身)「わが漫画家人生に悔いなし」

2010-05-02 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市春木町出身で、現在神奈川県相模原市に住む漫画家・市村章さん(75)が週刊東洋経済(東洋経済新報社発行)に25年間余り連載した一コマ漫画を厳選した単行本「政治笑」がこのほど同社から刊行され、市村章須坂後援会(牧勇男会長)が22日、スザカ迎賓館で「出版記念パぁテぃ」を開いた。約100人が出席、市村さんは「健康だから続けて来られた。わが人生に悔いなし」と40年以上にわたる漫画家人生を振り返ると共に、故郷への感謝やさらなる創作意欲を示し、大きな拍手を浴びた。

 市村さんは小学校時代は八幡町、中学校以降は春木町に住み、森上小、相森中、須坂高から多摩美術大油絵科に進む。映画全盛期の日活撮影所美術部に入社、タイトルバッグ画などを描いていた。取材に来ていた週刊誌記者に勧められて漫画を描き始め、1984年から「政治笑」の連載を開始、今年まで一度も休むことなく、ライフワークとして描き続けてきた。このほか朝日新聞や日刊ゲンダイなどでも活躍する。
 単行本は連載した約1,200点の中から120点を収録した。「自民党全盛期から民主党政権までの25年間を漫画で描く」の副題の通り、首相は中曽根康弘から鳩山由紀夫まで16人が登場。その時代を映すユニークな漫画がずらりと並び、一点ごとに市村さんのコメントや当時の政局・社会情勢の説明文も添えられて、分かりやすく楽しめる。定価は税別1,300円。
 市村さんは故郷では1994年に画業30周年記念展を開催、96年にも作品展を開いた。後援会はその際に小中の同窓生を中心に立ち上げ、支援してきた。
 祝賀会は漫画家らしいユーモアを込めて、「パぁテぃ」のネーミングで開催。会場には歴代首相の似顔絵や作品が展示され出席者の爆笑を誘うと共に、市村さんの偉業をたたえるなごやかな交流が繰り広げられた。
 なお、須坂新聞社では、市村さんに本紙への連載を依頼したところ、ご快諾をいただきましたので、5月から毎月1回掲載いたします。お楽しみに。

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