【日経グローカル】市区議会開会度で須坂市議会は?

2010-04-17 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 地域創造のための専門情報誌『日経グローカル』(日本経済新聞社産業地域研究所発行)は、4月5日付最新号で全国807市区議会アンケートの結果を特集している。議会改革度トップは京丹後市、3位は松本市で、須坂市は31位にランキングされた。県内では長野市が29位で須坂は県内で上位3番目。調査は今年2月中旬から3月上旬にかけて実施した。議会基礎データと「公開度」「住民参加度」「運営改善度」の3分野に37の主設問を設定。45項目について配点し、偏差値化して格付けした。
 須坂市は総合偏差値73.2。格付けはBBB。公開度58.3、住民参加度67.4、運営改善度66.1。
 設問は議決事件の拡大や、一問一答方式の採用、自由討議の導入、請願者の説明機会、議会報告会の開催、議会日程の公表、政務調査費―などの有無、本会議中継や録画など。
 須坂市議会は議決事件の拡大はしていないが、一問一答や委員会での自由討議、請願者の委員会での説明、行政視察報告会の開催など実施している。
 先月24日まで議長を務めた佐藤寿三郎議員は取材に「見る人が見ていてくれて誉れに思う。市民のための議会とする意識の成果。間接民主主義が問われ、議会改革は後戻りできない。議会基本条例は必要性を研究すべき。反問権は二元代表制を考えたとき、市民のために必要」と話す。
 古谷秀夫議長は「高い評価を頂いた。損ねないよう活動していきたい。議会基本条例は中身や目的の議論を深めた上で、世の流れに対応し判断したい」
 豊田清寧議会運営委員長は「議会改革は市民のためになるかが基本。議会基本条例は作ることが前提でなく、研究の必要はある。反問権は議員の質を高めるので必要」と話す。
 審議過程を大事にする議会だが、議事録で果たして市民が容易に関心のある情報を入手できる須坂市議会なのか。議員個々の議決賛否の公開は。議会報告会での市民への情報公開の必要性は。市民の思いを吸い上げる意見交換会など、取り組むテーマは多いようだ。

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