横12mの「須坂の四季絵」とは?

2010-04-10 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon ㈳須坂青年会議所(馬場巧理事長)は11日、臥竜公園内の市動物園の通路(網トンネル)で制作を進めていた壁画の色塗りを一般市民に呼び掛けて行い、縦1.8m、横12m、郷土愛に満ちた彩り豊かな「須坂の四季絵」が完成した=写真。

同会議所では地域を明るくする方策として「みんなで描いた壁画づくり」を計画。壁画を見た人が明るい気持ちになり、須坂をもっと好きになり、次世代に郷土愛を継承してほしい。さらには、全国から訪れる人たちに須坂のよさを知ってもらい、思い出にしてもらおうとの願いを込め、事業を進めてきた。
 原画は須坂市屋部町出身のイラストレーター・岡部タカノブさん(46・東京都目黒区)に依頼。岡部さんは故郷への恩返しになればと快諾し、臥竜公園・米子大瀑布・千曲川・蔵の町並み・峰の原高原など須坂の誇る名所の風景、リンゴやブドウなどの特産物、さらには動物を織り交ぜた楽しい構図を練り上げた。下絵となる輪郭は4日に市内3高校(須坂商業・須坂園芸・須坂東)の美術部員約20人が描いた。
 当日は、色塗りに先立ってセレモニーを行い、岡部さんは「小さい頃臥竜公園の写生大会によく参加した。今あるのも育ててもらった故郷のおかげで、このイベントに参加できてうれしい。皆さんで気持ちを込めて描きましょう」とあいさつ。三木市長、高校美術部を代表して馬場剛史先生、同会議所の馬場理事長と共に筆入れを行った。
 原画では原色を掛け合わせて100を超える色を駆使しており、一般参加の市民約100人のほか、高校美術部員、同会議所関係者ら総勢150人が原画を見ながら丁寧に塗り上げた。馬場理事長は「市民参加による立派な壁画が完成して感激している。岡部さんや高校生を始め協力していただいた多くの皆さんに感謝したい。臥竜公園は市民の憩いの場であり、故郷の象徴。この壁画が多くの人たちに親しまれ、心に残る存在になればうれしい」と話している。

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