【峰の原高原体験学習旅行協】体験学習旅行を商品化

2010-03-20 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 峰の原高原体験学習旅行協議会(古川茂紀会長)はこのほど、体験学習旅行を商品化した。ミュージアム・オブ・スザカ(須坂全体が美術館)をコンセプトに、潜在する観光資源を掘り起こして、地域経済の活性化を目指す。旅行業の近畿日本ツーリストが関西方面の平成23年度からの修学旅行等を中心に営業を始めた。
 協議会では「滞在こそ体験。天空のパレットですてきな思い出を」を売り言葉に、1村1校・ペンション貸し切りで学生中心のサービスを心掛ける。商品は高原、農村、蔵の町の3つのミュージアムで構成、顧客はそれらのオプションから自由に選べる。
 高原ミュージアムはネイチャートレッキング(高山植物・きのこ・昆虫・野鳥・星空)や山野草・森林育成保護のほか、釣り、自然撮影会、テニス、パラグライダーなどを用意。筑波大実験センターが学習を補佐する。 農村ミュージアムは農業(果樹園、水田など)体験、昆虫採集、史跡めぐり、農村散策。また、おやき・みそ作りなど須坂の食文化を体験する。
 蔵の町ミュージアムは近代産業遺産の須坂の町並みを歩き、先人の心意気を感じる。繭で小物作りや機織り(生糸から布作り)、そば作り、動物園で飼育体験など。
 同事業は、須坂商工会議所が2年前に峰の原活性化事業の一環で着手した。同協議会は昨年、商工会議所の支援を受けてペンション経営者ら約20人で発足。旅行会社を招いてモニターツアーを行った。今後は市街地や農村部に会員を募り、さらに連携を強めていく予定。
 事業の背景として、平成4年の30万人をピークに同高原の観光客が下降線をたどり、18年度は10万人台となったことがある。また、19年レジャー白書で、観光の価値観が10代〜40代ではテーマ性と体験が最大関心事であることから、若年層を対象に観光振興を図った。中・高校生の修学旅行のほか、合宿や一般にも販路を広げる。
 古川会長は「須坂インター、須坂駅から車で30分の所に雄大な別天地が広がる高原は魅力的。ペンションとしては標高1500㍍の日本一の高地にあり、北アルプスを展望できる。オーナーの趣味に応じて多彩なオプションが用意され、オーナー家族とふれあい体験も楽しめる。市街地、農村部の活性化にもつながればうれしい」と話す。問い合わせは事務局の商工会議所☎026-245-0031まで。

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