【JA須高ぶどう部会】種なしブドウの推進を

2010-03-07 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon JA須高ぶどう部会はこのほど、JA本所でぶどう生産振興大会を開いた。消費者の種なしニーズが高まる中、基幹品種の巨峰の無核化の推進と、ナガノパープルなど種なし品種の出荷量を30%に押し上げて、新たな須高ブランドの早期産地化を図ることが確認された。
 平成21年の露地期の出荷状況では、有核巨峰がブドウ全体の88%を占めている。ナガノパープル、シャインマスカット、ピオーネなど主要種なし3品種と無核巨峰はそれぞれ全体の3%前後。部会では、種なし3品種をそれぞれ全体の10%、巨峰の無核化を30%にしたいとしている。
 反省点としてナガノパープルは連続降雨による裂果や肥大のバラツキがあり、無核巨峰は裂果が目立った。ピオーネは着色不良で他県産に比べ評価が低かった。部会では「生産者による品質差の是正が課題」とした。
 今後の販売方針として▽精度の高い出荷計画▽トレースシステム(生産者識別表示)導入▽数量増に伴う柔軟な価格誘導―など。
 なお、主催者を代表して、牧良一JA須高副組合長は「当JAではナガノパープルなどの種なし品種を推奨したため、巨峰は山梨などに比べ種なし化が遅れた。生産者と一体となりブランド化を進めたい」。湯本正利ぶどう部会長は「有核を基本に無核巨峰に挑戦したい。ニーズに応じてバラエティー化を進めたい」とあいさつ。
 研究発表で、県果樹試験場の泉主任研究員は「シャインマスカットは皮ごと食べられ、市場評価が高いことから、県基幹品種に昨年指定された。適切な管理で約2カ月貯蔵でき、長期出荷・販売が可能。一定の収量や品質の確保が比較的容易で、将来的には大衆ブドウとなり、産地間競争の激化が予想される。早期に生産拡大を図り、一大産地として差別化することが必要」と提案した。

2010-03-07 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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