休止中の死海の水温水プールが…

2010-03-06 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会3月定例会は1日に2会派が代表質問、3〜5日に14人が一般質問を行った。市が所有する「湯っ蔵んど」(仁礼)の死海の水温水プール(営業休止)の活用について、指定管理者の「蔵のさと温泉共同企業体」がレストランにリニューアルする計画を市に伝え、市は協議中であることを善財文夫議員や浅野隆一議員、宮本勇雄議員、石合敬議員の質問で答弁した。
 答弁によると、2月24日付で指定管理者が市へ「ナチュラルガーデン・スパ」プロジェクトとする計画を示した。温水プールはレストランに▽新たに死海の水を活用した足湯を設置▽死海の塩を臥竜の湯塩サウナで使用。販売も―との内容。温水プールはそのまま活用せず、一部活用案。
 市は指定管理者と結んだ「市ふれあい健康センターの管理運営に関する基本協定書」14条2項に基づき「売り上げ増加等経営改善が目的のリニューアル」に該当するとし、「魅力向上や収支を考慮して持続的に営業を続けることが市民にも重要と考え、意向の実現を検討したい」とした。
 同指定管理者は、改装で滅失する市の資産(プール本体)を市との協議価格で購入したいとし、市は「収益を挙げるための改修費は指定管理者の負担が適当。額は協議中で示せないが、指定管理者の買い取りや処分には問題がない」とした。
 また、代表質問で市民21の善財文夫議員は「湯っ蔵んど施設修繕5,000万円の計上について、具体的な説明がない」とただした。
 市は「21年度(5,000万円計上)と同額計上したので当初予算説明資料には記載しなかった」と答弁した。21年度は1日現在、3,700万円余を循環ろ過装置等の修繕に執行し、市は「建設から13年目を迎え、基幹的修繕が必要で、想定外の改修も本年度発生している。利用者や、指定管理者の運営に影響や損害を与えないよう緊急度の高い修繕を優先したい」と説明した。
 一方、計画する初の事業仕分けについて、代表質問で須坂フォーラムの関野芳秀議員や、土谷フミエ議員、北沢雄一議員、島田和子議員が質問した。
 市は「公開の場で市が実施する事業を議論し、事業の必要性や実施方法など見直しの参考にする。予算の削減ありきの国とは違い、仕分け人と担当職員が議論し、よりよいサービスを提供する観点で行う。市民や学識経験者、自治体職員の12人で、10月下旬から11月の間の土日2日間で行いたい」と答弁した。
 なお、代表質問は施政方針に限ってただすことができるが、6会派のうち2会派だったことに市民から不満の声が聞かれた。だが会派内では一般質問と人も内容も重複できない制約がある。また議員としては一般質問を重視する傾向もあり、活性化へ課題が残る。

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