越正行さん「学校の四季」発刊〜教員生活38年の思いを込める

2010-03-01 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市馬場町の元教員越正行さん(70)はこのほど、教員生活38年間の経験をエッセーと俳句で綴った「学校歳時記『学校の四季』」を信濃教育会出版部から発刊した。
 越さんは信大教育学部卒業後、県内各地の小中学校に勤務、須高では小山小、墨坂中、東中、豊洲小、小布施中、相森中で教べんを執った。退職後は市南部児童センター所長として子どもたちの成長を見守った。現在は市生涯学習推進員会会長を務めている。俳句は50代半ばから始め、夏木俳句会や畦道俳句会に所属、絵画でも北信美術展や新構造県展などで入選している。
 「学校の四季」はこれらの経験を存分に生かして作られた。A5判、320ページ。全体を4月から3月までの12章に分け、俳句とエッセーを一つのセットにして、四季折々の学校生活を子どもたちと教師側の両面から伝えている。収録句は170句。表紙や章扉には自身が描いた風景や花の絵画や版画を用いた。
 俳句は、例えば▽4月=春立つや視線矢のごと組分け表▽9月=綱引きの秋空裂くや紅と白▽12月=進路問う懇談和めりシクラメン▽3月=離任式振り向けば肩花吹雪―など、一句一句が17文字の風景画として、読む人の胸に迫ってくる。
 越さんは「教育に身を捧げた者としてその思いをこの一冊に込めました。教育に携わっている方々、子育てをされている皆さんにもご覧いただき、学校教育への一層の理解と関心を持っていただければ幸いです」と話し、夏木俳句会を主宰する元市教育長の岡部義男さん(北原町)は「教師としての厳しさと喜びを語りながら教育の本質に迫ろうとしている。教育への信頼と希望を持つことができる本」と推薦している。
 定価は税込み1,500円。書店で取り扱っているほか、越さんも受け付けている。問い合わせは越さん☎026-246-0893まで。

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