大谷不動尊奥の院〜木造寺院建て替え、22日落慶法要

2009-11-21 09:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 仁礼・井上・上八町三ケ村協議委員会(会長・駒津行雄仁礼会理事長)は、建て替え工事が終了した大谷不動尊奥の院(須坂市大字仁礼字仁礼山)で22日、落慶法要と、1年を締めくくる留め護摩を行う。木造寺院造り、床面積約90㎡。銅板ぶき、板張り(地元産杉)で基礎は80㎝上げた。祭事挙行者は別当増沢秀誉高顕寺住職。出席者は来賓や寄付者、役員ら約180人を予定する。
 奥の院には五穀豊穣(ほうじょう)や家内安穏の守護仏「大日大
聖不動明王」を安置する。仁礼、井上、幸高、九反田、中島、二睦、上八町でつくる同協議会が、鮎川源流部に所有する山林によって治山治水を保ち、水資源を蓄えることを願って南北朝時代から600年余守り続けている。
 建て替え前の建物は慶応3(1867)年の建立。140年の風雪に耐え、修理も限界にあり、平成17年に建て替えの結論を出し、720人と団体から寄付、負担金合計3,000万円を超える資金を調達して完成した。
 旧建物より一回り大きいほぼ四角形。院内は参拝者の外陣(げじん)と護摩壇のある内陣に分かれる。床板は県産ひのき材を使用。正面に不動明王、左右に脇仏5体を安置する。照明は発電機を使う。
 建設委員会(駒津行雄委員長)は「奥山なので湿気対策など管理をしっかり考えた。開口部を減らし、換気調節ができ
るよう工夫した。基礎も上げた」と話す。設計監理は中村建築研究所。施工は村山建設。
 里堂(仁礼、高顕寺隣)は平成6年に建て替えた。祭事は年6回。初護摩(4月20日、里堂)お山上り(5月15日、里堂―奥の院)夏護摩(8月19日、奥の院)お山下り(10月15日、奥の院―里堂)留め護摩(11月20日、奥の院)越年祭(元日、里堂)。同協議委員会事務局は仁礼会。林道終点から作業道が続くが、安全対策上普段は進入不可。

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