「地元と話し合う用意ある」愛がん動物供養施設

2009-10-03 11:22 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂長野東ICに近い須坂市井上446ノ1に愛愁館(長野市)が建設を進める愛がん動物供養施設「愛の郷メモリアルペットパーク」について、同社は29日、取材に応じ、「地元と話し合う用意はある。年内をめどに営業を開始したいが、地域のためによかったと言われる施設を目指しているのでオープン前には地元やマスコミなどへ施設を公開し、理解を得たい」とし、工事が完成に近いことを示唆した。
 市は7月21日付「ペット焼却施設工事について」で、地元の同意が得られていないので再度要請すると行政指導で強く求めた。
 7月29日には市が現場説明会を開いてペット火葬場建設反対期成同盟会や井上区、隣接する長野市綿内牛池区の区長、役員らに状況を説明した。その際、10月に営業を始めるとの見方が示された。
 同社の甲田圭社長は取材に「建設は計画からだいぶ遅れているが、粛々と進めている。住民感情を無視して強行するつもりはないので施設の必要性などに理解を得たい。外観にも配慮している」とする。
 反対期成同盟会の清水勝美会長は「一貫して反対に変わりはないが、先方が発する話し合い要請には応じる用意はある。前回先方が話し合いのテーブルにつかなかった経緯があり、反対署名に対する回答もなく、着工前に理解を得るのも筋と思うが。これまでの不誠実な対応にわだかまりがあるのも事実で、話し合いは言い分を聞くだけで反対の態度は変わらない」とする。
 今年2月、市が行った行政代執行により、河川敷地に設置する施設建設反対の看板が占用許可基準に照らして認められないとの理由で撤去された。
 同盟会側は「理解が得られず残念。市はもっと強い態度で行政指導してほしい」とし、市との関係は冷えたままだ。同盟会は4月に役員会を開いて情報交換や今後の対応を協議したが、その後は開いていない。今後話し合いの場が設定される場合は「同盟会のほか、井上区、綿内牛池区などの意見を聞いて対応したい」(清水会長)とする。

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