2009-10-03 11:21 am by 須坂新聞
富士通メディアデバイス(本社横浜市、中野勝薫社長、富士通の100%子会社)は28日、完全子会社の富士通メディアデバイスプロダクツ(本社須坂市穀町)が製造を担当する通信デバイス事業を、コンデンサなど電子部品製造の太陽誘電(本社東京都台東区、神崎芳郎社長)に事業譲渡することで基本合意したと発表した。
今後詳細条件について協議を進め、来年3月末までに譲渡を完了する予定。同社は事業全体の方向性を検討した結果とする。一方、太陽誘電は、正式契約の締結は10月末の予定と説明する。
富士通須坂工場(久保田啓市工場長)の敷地内には富士通メディアデバイスプロダクツ(池田雄二社長)のほか富士通関係グループ5社が入り、合わせて560人が従事する。
通信デバイス事業は移動体通信機器(携帯電話等)のSAWフィルタやSAWデュプレクサなどの開発、製造、販売を一貫して行っている。富士通メディアデバイスプロダクツは6月24日に青森県南部町から須坂市穀町へ本社を移転したばかり。青森からの転勤者170人を含め380人が従事する。
同社の総務部長を兼ねる久保田工場長は30日の取材に「通信デバイス事業を須坂工場内で今後もそのまま承継する。譲渡先は高周波モジュールをはじめ高周波デバイスにおいて優れた技術を持つ。当社の通信向けデバイスの主力商品であるSA
WフィルタやSAWデュプレクサなどとのシナジー効果が見込まれる。28日から従業員全員に説明し、(反応は)総じて冷静な受け止め。市や県、商工会議所、労基署などへ出向いて説明している」と話す。
太陽誘電は昭和25年設立。国内外に生産、開発、販売拠点を持つ東証一部上場企業。今年3月末で資本金235億5,700万円、売上高1,854億円余(連結)、従業員約17,500人(同)。
同社の広報は30日の取材に「譲り受けは通信デバイス事業、設備を含む製造、研究開発、商権、知的所有権を含めて。コンデンサやインダクターなどの電子部品を製造する当社にとって、SAWフィルタやSAWデュプレクサなど携帯電話のキーデバイスが商品ラインナップに拡充される。両社の高い技術の融合により今後難易度の高い技術に対応できる」と話す。
30日の市議会全員協議会で三木市長は、久保田須坂工場長との面談で「雇用の確保と事業の継続を依頼した」と市の姿勢を説明。議員からは「関係者も多く、心配を少なくするためにも市の積極的な情報収集や説明に期待する」と声が上がった。
2009-10-03 11:21 am by 須坂新聞 - 2 コメント
Tweet私はこの会社で契約社員として勤務しています。
この件で我々契約社員もほとんど年内に契約切れになって追い出されることになりました・・・
今後我々はどこへ行くのか先行き不明です
何故契約社員を放り出すのか理解できません!!
やっと今の部署で他の人に仕事を教えられるレベルになったというのに・・・
悲しいです・・・
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