2009-09-27 08:00 am by 須坂新聞
須坂市幸高町のナツバタ製作所(小林豊社長・43)はこのほど、マレットゴルフ用パターのヘッドを製作。振り抜きやすさと打感の良さが好評で人気を集めている。
小林社長は昨年春、近所の知人から「軽くて飛距離の出るスティックが欲しい」と依頼された。仕事が多忙で対応できなかったが、ことしに入り、不景気の影響で受注が減ったこともあり、2月から開発に取り組んだ。
同社は工作機械部品の製造業でゴルフ用パターとは畑違いなことから、市工業課に相談。市工業課が紹介した長野高専機械工学科の長坂明彦教授や工業技術総合センターの小坂橋竜雄主任研究員らが開発のための実験を手助けした。
実験の結果、ヘッドの素材やパターの重さは飛距離や振動にあまり関係ないことが分かった。手に持つシャフトに伝わる振動を軽減するためヘッドに溝やくぼみを入れた。試作を重ねるほどに利用者の反応はよくなった。試作7台目で製品化の運びとなった。シャフトは信濃工業(伊那市)が担当。価格は33,810円。今後も改良を重ねていくという。
小林社長は「不況が開発を促し、新製品が誕生しました。市もすぐに対応してくれた。関係する皆様に感謝です。こうした連携が新たなアイデア、技術を生むきっかけになると思います」と話した。
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