2009-09-20 07:00 am by 須坂新聞
上高井教育7団体連絡会(議長・清水秀一郡市PTA連合会長)の代表11人は17日、県庁を訪れ、県や教育委員会に対し、長野養護学校分教室の須坂市への早期設置を要望した。また、高校再編統合後の空き校舎・教室に特別支援学校高等部の分教室と、併せて中学部・小学部の分教室設置を要望した。高校入試では旧第2通学区への隣接からの流入が流出を上回る傾向から希望に見合う定員確保を要望した。要望は合計25項目。
長野養護学校分教室設置の要望は、地域の子供は地域で育てる地域化の観点と、上高井地区外へ通う負担の軽減、長野養護学校に通う知的障害(重複障害含む)の児童生徒への現実の対応を急ぐ必要から、7団体としてまとめた。今年3月に第1回集会を開いた「須坂発・特別支援教育を考える会」の中でも議論され、須高3市町村教委も要望する予定。
県教委が5月に策定した「長野地区特別支援学校再編整備計画」では、旧第2通学区内校(仮称)を、高校再編の跡地校舎を活用して平成20年代後半に50人程度で知的障害を中心とした小学部、中学部、高等部の開校を計画している。
市教委の渡辺教育長は8日の市議会一般質問で「須坂小の一部を整備し、来年4月開設を目標に県教委や長野養護学校等と相談」していると答弁した。
要望書の提出に際し7団体側は「近隣の特別支援学校へ通う児童生徒が多数いて、養護学校の判定を受け、普通学校の特別支援学級に在籍する現状があり、今すぐ設置を望む人も多い」と説明した。
県教委は「旧2通には特別支援学校がなく、高校再編と足並みをそろえる考え。時期は表明できないが、長野地区再編計画の通り進めたい。分教室は市教委と細部を詰めている。維持できるかや、教員の専門性確保が課題。保護者の要望も踏まえて大切にしていきたい」と述べた。
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