【須坂市議会一般質問】最終処分場の水「地下水へ影響ない」

2009-09-12 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会一般質問は8〜10日、13人が市政をただした。仁礼町福沢地区を一般廃棄物最終処分場の候補地に再選定した市は、先ごろ地元区へ受け入れ協議を申し入れたが、処分場の水処理について、善財文夫、田中章司両議員が質問した。
 市は「雨水処理は二つに分けて考える。埋め立て地周辺は、調整池で貯水後、適宜放流する。処分場内の雨水は二重シートなどで遮水されるので地下水への影響はない。埋め立て物を洗い出し、その後、処理施設へ送られ、排水基準値以下にして放流する。異常時は放流を停止し、処理水を調整槽へ返送し、再処理する。原因を調査し正常処理へ戻す安全対策も講じる」「放流先は地元や下流域の意見を聞いて下水道接続を含めて検討する。放流水は日常的に管理し、埋め立て終了後も排水基準値以下になるまで管理する」と答弁した。
 宮本勇雄議員は再選定で「適地選定委員会が除外した農用地区域や3ha未満の土地を含めた理由」を質問。市は「跡地利用の可能性や地域振興への寄与の可能性を考慮し幅広く再検討した」とした。
 また、土石流や地滑り、地下水源等の調査の質問で「水源、土砂災害関係、希少動物等の調査を既存資料で行った。今後地元の了解を得られれば地質や環境影響評価等現地に入って行いたい」。
 三木市長は「お願いする安心安全なエコパークが仁礼地区の将来に必ず役に立ち、受け入れが十分地元のメリットとなり、今の状態よりもよりよい安全安心な地域にしていきたい」と強調した。
 同地区は住民からの提案。市が検討した47カ所のうち、適地選定委員会で絞り込む前と絞り込んだ個所を除く13カ所の一つで、住民からとは、須坂市民や高山村民を指す。8日の答弁で三木市長は「仁礼町福沢地区住民からの推薦ではない」と一部にあるうわさを否定した。
 一方、特別支援学校・分教室について、島田和子議質が質問した「子供への教育支援」の中で、渡辺教育長は「須坂小学校の一部を整備し、特別支援学校・分教室の平成22年4月開校を目標に、県教委や長野養護学校等と相談を重ねている」と明らかにした。「現在、障害をもつ児童・生徒の保護者と個別に面談等をして通学希望の意向を聞いている段階」とした。
 県教委が今年5月に策定した「長野地区特別支援学校再編整備計画」では、旧第2通学区内校(仮称)として分校または新設校を、高校再編の跡地校舎等を活用して平成20年代後半に設置を検討するとしている。
 県教委は知的障害を中心とした小学部、中学部、高等部で50人程度とするが、渡辺教育長は「長野養護学校の再編計画で小学部をお願いしたい。中学部は小学部の卒業時に対応し、高校再編で高校の空き教室と統合できればと青写真を描いている」と答弁した。須坂小の選定は「教育的な環境や交通の利便性等から」とする。

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