2009-09-05 08:00 am by 須坂新聞
衆院選は30日に投開票され、長野1区は3選を目指す篠原孝氏(61、民主党前職)が初めて小選挙区で勝利した。7選を目指す小坂憲次氏(63、自民党前職)は小選挙区で敗れ、比例区でも届かなかった。政権交代に期待する全国的な追い風に乗って県内5つの小選挙区は民主党が独占する大勝となったが、結党以来13年の民主党と地方政治の結びつきは必ずしも強固ではなく、組織体制の整備が急がれる。
篠原氏は31日、記者会見で「鳩山代表の下で政権交代の歴史的瞬間に居合わせることはうれしい限り。(郵政選挙の)前回は逆風の中で12万票。今回は投票率が伸び、非自民の風があり、得票は実力以上で追い風参考記録。自民党に気がねして民主党に近い地方議員は増えないが、旗幟(きし)を鮮明にする機運が生まれるよう、接点を作り、政治風土を変える突破口にしたい」と述べた。
開票の夜、テレビの「当選確実」の報に須坂市連絡所(境沢町)に集まった篠原派の支持者は喜びの声を上げた。「一党支配から本当の民主主義を定着させたかった。実現できてうれしい」「農業通に大いに頑張ってもらいたい」「マニフェスト通りにやってほしい」「世の中の弱者を考える政治や、医療費を考えてほしい」「日本が初めて変わる期待大。農政と外交安全をしっかりやってほしい」と取材に答えた。
須坂選対では「国の形をつくることは容易ではないが、それを支える気持ちがないといけない。日本の夜明けを逆戻りさせないためにも組織づくりが急務」と話す。
一方、小坂派須坂選対では「捲土(けんど)重来を期すと本人から電話があった。政権交代の風が強く、自民党支持層からも民主党へ票が流れ、引き止めきれなかったが、必ず立て直す」と話す。
共産党須坂市後援会は「民主、自民の激しい戦いの中で小選挙区は残念だったが、比例区は須坂市で票を伸ばし、小布施町、高山村は微減。全国では票を伸ばし、9議席維持は善戦健闘か」と話す。
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