【罪の意識なし、親の教育も必要】万引増加

2009-08-03 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須高防犯協会連合会傘下で、須高地区の商店主らでつくる須高万引防止対策協議会は27日、須坂警察署で総会を開き、議事のほか、小学校・中学校・高校教諭、防犯団体関係者を交えての意見交換会、長野少年鑑別所(長野市)の黒瀬哲也所長による入所少年の状況についての講演などを行った。
 同署生活安全刑事課から、今年上半期(6月末日現在)における須高の犯罪について▽刑法犯罪は257件発生、昨年同日比で11件多い▽このうち187件が窃盗犯。万引は32件(4件増)で21人(1人減)を検挙した▽20歳未満の少年は23人を検挙・補導、うち12人(2人増)が万引によるもの―などの報告があった。
 意見交換では、商店側から▽罪の意識がない。軽い感覚でやっている。買い物の一部を万引して、後は会計を通るため確認が難しい▽学校には連絡しないでという保護者が多い―など、学校側から▽店だけで処理せず、警察に連絡してほしい。警察がだめなら学校に連絡してほしい。教育的観点から指導したい▽別のルートから後になって情報が入った。早く連絡してもらえれば速やかに指導できる▽「お金を払えばいいんでしょ」と開き直る親、取ったことを認めない親、食ってかかる親がいる。子供の教育と共に親の教育も必要▽小学生は働く姿から学ばせたり、地域の人たちとのつながりを深めるなど、防止のための教育が大事―などの意見が出された。
 須坂署では「万引は金額の大小に関係なく窃盗という大きな罪、常態化する前にその芽を摘む必要がある。小さい時から規範意識を高める指導をお願いしたい。これは保護者にもあてはまることで、地域全体で取り組んでいきたい。犯罪を起こさせない環境づくりも重要で店の皆さんにも協力をお願いしたい」と話している。

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