【エコドライブ教習会】最大26%の燃費改善

2009-08-02 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県と北信自動車学校(須坂市春木町)が主催、(社)県指定自動車教習所協会と(財)省エネルギーセンターが協力する「エコドライブ教習会」が25日、同学校で開かれ、田中紙器製作所(春木町)の社員13人が実車走行や講義で環境に配慮した運転技術を学んだ。

 エコドライブ教習会は県内で温室効果ガス排出量の割合が最も大きい運輸部門からの排出量を削減しようと、県が昨年度から取り組んでいる事業で、同学校では初めての開催。この日は燃費計を取り付けた車で、最初に普段通りの運転を一般道路で実施、学校に戻ってエコドライブの運転方法(発進時は5秒で時速20kmのふんわりアクセル、巡航時は加減速の少ない運転、減速時は早めのアクセルオフ、停止時はアイドリングストップなど)などの講義を受け、場内コースで練習後、再び同じコースの一般道路に出て、エコドライブ走行を行い、燃費にどのような変化が表れるかを調べた。
 その結果、平均で14.8%改善、最大26.6%改善した人もいた。受講者にはそれぞれ診断書が手渡され▽燃費(1リッター当たりの走行距離)▽発進・巡航・減速ごとの燃料消費量▽発進時のアクセル開度▽停止時燃料消費量▽巡航時速度変動率―などの項目で講習前と講習後の数値が示された。26%改善した人の診断書には「1年間の削減量は杉の木22本を植えたことと同じ効果がある」と添え書きされている。同社の田中章義社長は取材に「最大26%の改善率と聞き、正直驚いた。エコドライブは地域の温暖化防止と共に安全運転の励行につながる。通勤時にも役立てたい。今回研修の機会を与えていただき、皆さんに感謝したい」と答えた。
 同学校の畑敏雄校長は「学校としては初めて取り組んだが、大きな成果が得られた。今後も多くの事業所に参加してほしい。また、交通安全教育などにも取り入れ、自動車学校としてできる温暖化対策に努めていきたい」と話している。なお、この日は9事業所が視察に訪れ、教室での講義を一緒に学び、場内走行を見学した。

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