2009-02-18 07:00 am by 須坂新聞
製めんの小妻屋本店(須坂市春木町)は、高山村赤和の住民グループ・ひまわりの会が生産したソバを、乾めん「寒ざらし蕎麦」として初めて商品化し、9日から販売を始めた。遊休農地を活用した地域活性化として、両者と信大農学部などが連携して昨年から始めたソバ栽培、商品化の取り組みが形となった。
ひまわりの会が秋に収穫、天日干しした「信濃1号」を120kg使った。そば粉6割、小麦粉4割で、混ぜ合わせる際の水は高山のわき水を使用した。1束250g(650円)、800束を限定製造した。通常より細めんで、のどごしが良く、そば本来の味が味わえるという。袋の商品名の隣に「信州高山村契約農園産」の文字を入れた。
寒ざらし蕎麦は、寒さの厳しい大寒の1月20日ごろに作る。玄そばを屋外で冷たい水にさらすことで、甘みや風味が増すという。同社では毎年この時期に販売しているが、ことしは高山産のそば粉だけで製造した。
小妻屋製造統括の牧宏行さんは「ひまわりの会の皆さんが一生懸命作ったソバに報いる味になった。品評会にも自信を持って出せる。地元産のそば粉を使った商品ができて良かった」と話している。
ひまわりの会の篠原和美代表は「感無量。一歩踏み出すことができた。今後は小麦粉も赤和で作り、100%地元産のそばを目指したい。ことしは土づくりなども考え、収穫量も増やしたい」と喜んでいる。昨年秋からソバ収穫後の畑を利用して麦の栽培も始めた。ソバはことしは昨年より1ha増やして2.5haで作る予定。
寒ざらし蕎麦は小妻屋本店(TEL026-245-0320)でのみ販売している。
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