【春高バレー女子】須坂東が県準優勝〜強豪松商破り22年ぶり決勝

2009-02-14 09:00 am by 須坂新聞

スポーツ icon 第40回全国高校バレーボール選抜優勝大会県大会(春高バレー)が7、8日、岡谷市で開かれた。須坂東女子が22年ぶりの決勝に進出し、東海大三に敗れたが準優勝した。4年連続ではばまれていた準々決勝の壁を乗り越え、準決勝では県新人戦優勝の松商に2-0で快勝するなど健闘をみせた。
 須坂東は予選を兼ねた県新人戦の1回戦で敗れたため、再度、地区予選から勝ち上がり県大会に出場した。部員11人で最高身長は171cm、そのほかの選手は165cm以下。拾ってつなぐ粘りのバレーとチームワークで私立の強豪に挑んだ。
 ベスト4を懸けた準々決勝・松本松南戦。第1セットを奪ったものの第2セットは18-23とリードを許した。この日3試合目で体力的にも厳しく「今までならあきらめていた」(川上佳明監督)が、落ち着いて相手の攻撃を拾い、徐々に自分たちのリズムに。2度セットポイントを握られたがその度に粘り、30-28と逆転した。
 準決勝は松商対策がはまり、相手の得意の移動攻撃や速攻を封じた。須坂東は安定した守りで確実につなぎ、松商のミスを誘った。第1セットは7点リードを追いつかれたが競り勝ち、その勢いで第2セットも奪った。決勝は「相手が何枚も上」(同監督)で本来のプレーができなかった。
 同校はバレー五輪選手らが高校生を指導する「コーチングキャラバン」の対象校に選ばれ、昨年夏から、ロス五輪銅メダリストで、ユニチカ元主将、「レシーブの神様」と言われた広瀬美代子さんから指導を受けた。技術だけでなく精神面も大きく成長し、大会でその成果を発揮した。
 山岸加奈主将は「ピンチでも皆でカバーし合い、気持ちが一つになって頑張ることができた。松商戦は狙い通りのプレーができて楽しかった。力を出せて自信になった。技術、精神ともさらに磨きたい」と話した。
 川上監督は「個々の能力は高くないが、拾ってつなぐバレーで一人ひとりが役割を果たした。チームとして機能し、総合力で勝ち進んだ。試合を重ねるごとに成長した。OGや学校関係者の応援も力になった」と選手をねぎらった。コーチングキャラバンの模様は22日深夜1時から長野放送で放映される。
 須坂東はこれまで5回、春高の全国大会に出場している。初出場の時は川上監督(小布施町六川)の妻たつ江さんが、5回目の時はその妹の北堀けさ江さん(須坂市八幡町)が主将を務めていた。今回、川上監督の長女佳織さん(2年)が同校バレー部に所属し、親子でその時以来の全国出場を目指したが、あと一歩届かなかった。
〔須坂東女子〕▽選手 山岸加奈(主) 川上佳織 松橋英里香 渡辺慧子 和田咲奈 野竹直美 高橋みづき 斉藤梨花子=2年 北村桃香 宮沢小榛 町田あかり=1年▽監督 川上佳明▽マネージャー 滝沢圭子
 【女子】▽1回戦 須坂東2-0上田西▽2回戦 須坂東2-0飯田風越▽準々決勝 須坂東2(25-18・30-28)0松本松南▽準決勝 須坂東2(27-25・25-20)0松商▽決勝 東海大三3(25-12・25-9・25-10)0須坂東
 【男子】▽1回戦 須坂2-0松本県ケ丘▽2回戦 伊那北2-0須坂

2009-02-14 09:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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