【須坂市内バス網再編案】循環バスを…〜地域公共交通会議

2009-02-14 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市地域公共交通会議(神山修司会長、委員21人)は9日、シルキーホールで第4回を開き、今年10月に実施する市内バス路線網の再編計画素案を決めた。一般路線と競合する市循環バス「ほほえみ」は100円循環運行を廃止。長電バスの仙仁線、米子線、明徳団地・相ノ島線に再編統合し、増便し、便利にする。需要の少ない地域(相ノ島線の団地北―村山駅間と、ほほえみの須坂駅―日野保育園間)はデマンド運行(乗合タクシー、予約方式)でカバーする。

 また、公共交通空白地域の福島、中島などへは22年度にデマンド運行を計画する。
 再編は年間1,600万円余(19年度)を市が、600万円余を事業者が負担する市内路線を、市民の足や来訪者の滞在に適する公共交通に変える計画。
 事業者が赤字を負担する仙仁線(約600万円の赤字)と、市が負担する米子線(約400万円)の経路では、須坂駅―坂田間(金井原通り経由)を一本化。通勤・通学時間帯は現行通りで、日中買い物に便利なスーパー付近経由を新設。分かりやすい運行時刻とする。
 1路線に統合する明徳団地・相ノ島線(南北線)は明徳団地―須坂駅―団地北(北相之島)間の運行とする。朝は従来の両団地発。
 ほほえみは1日平均約90人が利用するが赤字は約7,300万円(市が負担)。重複近接する一般路線との奪い合い解消を図る。
 運賃は初乗り200円程度を検討。初乗り運賃が乗り継ぎ時に二重にかからない仕組みに。50円刻み運賃で値下げも検討。各種施設との企画乗車券や1日乗車券も視野に入れる。臥竜公園や湯っ蔵んどなど観光施設へのアクセスも重視し、利用者を迷わせない情報提供にも力を入れる。
 市ホームページや市民課・公民館の窓口、3月市報で公表し、意見を募集する。次回3月に最終決定し、国へ報告。4月以降、関係地域で説明会を行う。
 助言する首都大学東京の吉田樹助教は「忘れられたバスが便利になったからといって利用が増えるとは限らない。意外に使えるねと生活に位置付くことがポイント」と話す。

2009-02-14 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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