2008-04-07 07:00 am by 須坂新聞
須坂市が18年度に進めた本庁舎耐震補強等工事と、19年度に西館(旧市民会館)を取り壊して進めた多目的(防災)広場造成工事のしゅん工式は31日、行政や工事関係者が出席して雨の降る中で行った=写真。終了後、広場は駐車場として供用開始した。
本庁舎は災害時に市の災害対策本部が置かれ、震度6〜7程度の大地震にも耐えるよう補強工事を行った。事業費は1億5,100万円余。設計・監理は宮本忠長建築設計事務所。施工はマツナガ建設。
多目的(防災)広場は約2,000平方メートル。災害対策本部機能を補完する。万一本部機能が失われた場合も含め 1.本部設置場所機能 2.応急救護場所機能 3.救援物資集散場所機能 4.ボランティア本部設置場所機能 5.情報収集・発信機能 6.避難場所補完機能―を担う。
平時は駐車場不足を補う駐車場(来庁者用24台、公用車用22台)やイベント広場に活用する。
また、雨水貯留浸透施設やステージ(災害対策本部設置場所)ステージ床下備蓄倉庫、30台程度収容の駐輪場(物資集積所)県内初かまどになる防災ベンチ4基、給水設備、下水道接続・くみ取り式マンホールトイレ各2カ所、埋設型融雪機2カ所など設けた。
備蓄倉庫・公衆用トイレは軽量鉄骨造り2階建て、延べ床面積280平方メートル。1階備蓄倉庫84平方メートル、2階140平方メートル。現業休憩室や多目的・男女トイレも設けた。
設計・監理は宮本忠長建築設計事務所。西館・2号車庫解体工事は須坂土建工業。広場造成建築整備は中沢工務店。電気設備工事は藤沢電気工業。機械設備工事は信東産業。
事業費は2億1,500万円余。本庁舎、広場ともに国のまちづくり交付金を活用した。
三木市長は「県内他市町村に先駆けて市民の安全・安心を守る上で重要な施設を整備した。今や必ずやってくるといわれる災害には減災が必要。3月議会では災害対策本部のCATV生中継設備も承認いただいた。災害時のマスコミ対応が短くできる。広場は物資対応などにも活用できる。防災・減災は須坂市の何十年も先の大事な事業」とあいさつした。
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