市民も祝福〜十二単の結婚式

2008-03-08 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 3月1日に開幕した「ぶらり北信濃ひな巡り」と3日に開幕した「信州須坂の町の雛祭り」のイベントとして、2日、男性は束帯、女性は十二単(ひとえ)の宮廷装束による結婚式が須坂市春木町の芝宮神社で行われた。新郎新婦は須坂市亀倉町の関野良彦さんと長野市豊野町の山岸涼子さん。挙式前には須坂駅前から神社までの中心市街地約1kmを人力車で練り歩き、大勢の市民から祝福を受けた。
 雛飾りが結婚式を再現していることから、同祭りを主催する実行委員会(田中宏和委員長)が多くの事業所の協賛を得て初めて企画した。雛祭りと結婚式のコラボレートは全国でも初の試みという。応募は全国から52組あり、その中から、須坂に嫁ぐ記念にと申し込んだ関野さんと山岸さんのカップルが選ばれた。
 当日は前日の横なぐりの雪から一転、天も祝福するかのような穏やかな気候となり、午前10時、人力車に新郎新婦を乗せたパレードが須坂駅前を出発。木遣松代会、新郎新婦関係者、須坂実行委員会と北信濃(長野電鉄・山ノ内町・中野市・小布施町・長野市松代)実行委員会の関係者ら約90人が木遣り歌と共にゆっくり歩を進めた。経路の桜木町商盛会では祝い餅などを振る舞い、須坂クラシック美術館では手作りのプラカードを掲げるなど、地域が一体となって早春のイベントを盛り上げた。
 芝宮神社では、二人が宮廷装束に着替える時間を利用してオープニングセレモニーを行い、人形作家・高橋まゆみさん(飯山市)の新作や郷土芸能などを披露。境内では信州須坂味噌料理乃會が地元食材を利用した特製みそすき焼き弁当を販売し、限定150食が好評のうちに完売した。
 結婚式は本殿で厳かに行われ、終了後、詰めかけた約500人にその姿を披露すると「お雛様みたい」と感嘆の声。新郎の「ハッチとクララに負けないくらい須坂をアピールできて良かったです」とのあいさつに「おめでとう」と大きな拍手がわき起こった。引き続いて福まきも行われ、多くの人たちが幸せを分かち合った。
 十二単は約18kgの重さがあり、山岸さんは「結婚と衣装の両方の重みを感じています。大勢の方々に見ていただきとても光栄です。貴重な体験をさせていただきました」と感激していた。

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