須坂市の平成19年産業推計値〜工業・商業・農業共に前年比増

2008-01-27 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市はこのほど、平成19年の産業推計値をまとめた。製造品出荷額、商品販売額、農業粗生産額共に前年を上回った。製造品出荷額は前年比5.9%増の1,308億円で2年連続増加。商品販売額は0.7%増の698億円で2年連続増加。農業粗生産額は3.8%増の61億6,000万円。過去最大は製造品出荷額が平成12年の2,800億円。商品販売額は平成9年の909億円。農業粗生産額は昭和56年の81億7,000万円。
 【工業】市内製造業大手中堅25社(24社回答)を対象に実施、推計した。全体に原材料・原油高騰の影響が大きく、価格に転嫁できず収益が抑えられている状況。少子高齢化による市場規模の縮小など多く聞かれた(工業課)。
 ▽食品 天候に左右され、猛暑・暖冬などの影響を受け、売り上げが低下している。原材料・原油高騰の影響も受け、厳しい状況が続く。前年比5%増▽一般機械 農業用機械は国内市場の低迷・価格競争により厳しい状況。新市場への期待もうかがわせる。前年比8%増
 ▽金属機械 産業機械は好調。鉄骨設備業界は法改正の影響で市場混乱の指摘がある。市場により国内需要に停滞感がある。前年比12%増▽電気機械 為替の急激な変動による影響を指摘。原材料・原油高騰も影響。前年比14.1%減▽精密機械 前年比25%増▽ゴム・プラスチック 原材料・原油高騰が影響。前年比4%増
 【商業】前年比で卸売業3.8%増、小売業0.4%減。ガソリン、石油など燃料の高騰は市内景気に大きく影響する。実際に自動車・自転車小売業は4〜30%と大幅減。石油製品の原材料とコストの高騰が価格に転嫁した影響もある。
 売上高はおおむね横ばいだが、客数や業況が「やや悪い(マイナス5%以上〜マイナス10%未満)」と回答する企業が多い。当面の問題として「景気低迷による購買力低下」「郊外大型店などへの客の流出」があげられ、依然厳しい状況が続く(商業観光課)
 【農業】当初暖冬傾向、リンゴ開花期は低温傾向で結実環境はあまり良くなかった。一部で凍霜害、ひょう害、梅雨期の低日照、一転8月以降の高温干ばつなど起伏の激しい気象条件の中、日焼け果やさび果の多発、斜傾果・変形果も目立ち、収穫期に着色不良など問題が数多くあった。
 県内はリンゴ生産量・販売額共に落ち込むが、市内はリンゴ3兄弟(秋映=あきばえ=・シナノスイート・シナノゴールド)の販売額が伸び、フジの落ち込みをカバーできた。
 ブドウはナガノパープル182%増、ロザリオビアンコ52%増など優良新品種の早期取り組みで伸びたためブドウ全体は5%増の販売高に。
 米は、いもち病の多発、8月上旬〜9月下旬の高温のため、全県の作況指数は100だが、北信は97。集荷は15%減。販売状況は3%減(農林課)
 ▽米 2億5,000万円余▽麦・雑穀豆類 2,000万円▽イモ類 3,000万円▽野菜 2億5,000万円余▽果実 51億円余▽花き 9,000万円余▽工芸作物 1,000万円▽種苗・苗木 1億3,000万円余▽畜産 2億5,000万円余

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