須坂市長選〜三木正夫氏が再選

2008-01-26 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 現職と新人の2氏が争った須坂市長選は20日に投開票され、現職の三木正夫氏(58、相之島町)が16,060票を獲得、新人の永田栄一氏(54、境沢町)の得票5,404票に1万票余の差を付けて再選した。
 前回と同じ2氏の再対決となり、三木氏は支援ボランティアとの総力戦で前回得票に2,512票上乗せした。変革を求める声も根強かったが、「手堅い実績」「誠実な人柄」と評される堅実な市政運営が得票率74%の高評価につながった。
 ただ投票率は50.62%で、前回選を0.99ポイント下回り、過去最低となった。今回から公費発行されたマニフェストも、数値目標などが示されず、肝心の政策論争が盛り上がりを欠いた。
 2人とも無所属で大組織に頼らない草の根型の選挙戦を重視。政党や団体の枠を超えた市民一人ひとりの政治参加が際立った。
 三木氏は約20会場の個人演説会で企業誘致や観光客増加などの実績を訴え、市全域で幅広い支持を得た。友人やボランティアが主導する陣営は「市民党」を掲げ、全市的な運動に広がった。後援会長はじめ役員の半数以上を占める女性がムードを盛り上げた。
 永田氏は「現市政の将来ビジョンが見えない」と再挑戦し、「果樹せん定士」など市独自の資格取得制度による産業活性化策を提案。地元住民や高校教諭時代の教え子、現市政に批判的な住民らが運動を支え、街頭演説中心の草の根選挙で挑んだが、支持が広がらなかった。峰の原の風力発電阻止など環境保護の姿勢を打ち出したが、明確な論争に発展しなかった。
 2期目の三木市政に対しては、産業振興や行財政改革を求める声が多い。三木氏が目指す「田園環境都市須坂」の未来像を市民に浸透させ、まちづくりに希望を持たせる努力も欠かせない。

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