「おにむし」を捕まえる森を

2007-12-10 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon クヌギに集まる「おにむし」(カブトムシ、クワガタ)を捕まえることができる身近な自然を残したい―と高甫地域の有志が「おにむしの郷(さと)プロジェクトチーム」(黒岩保秀リーダー、約20人、6企業、5団体)を結成し、6月から作業してきた望岳台公園の松林で2日、植樹祭をした。当日参加の一般市民を含め約300人がクヌギなどを植え、高甫小や望岳台育成会、市少年硬式野球連盟の区画にはドングリも植えた。
 同プロジェクトは、野山を遊び場に子供同士や親子で昆虫採集ができる環境をと昨年から準備を始めた。今年6月に発足式を行い、市有地を借り、ニセアカシアを伐採して草刈りや整地作業をして準備した。
 植樹祭では参加団体が記念樹を植え、クヌギやコナラ、ウメモドキ、ニシキギ、モミジなど市や県が提供した樹木を植え、巣箱も設置した。最年少スタッフ田中和磨君(高甫小2年)から命名した築山かずま山も造った。
 黒岩リーダーは「手が入らず暗かった松林の安全面が向上した。親子で触れ合う身近な憩いの場、環境学習の場になればうれしい。ドングリを育てて山へも戻したい」と取材にこたえた。
 テープカットはクズのつるで作り、ロゴマークはこもで隠して公開した。くす玉割りはクヌギの葉や松の葉を入れ、自然の郷のオープンを楽しんだ。
 「ドングリが新しい芽を出し、大地に根を張り、大きくなるように見守り、この郷を育てていきたい」と児童代表が宣言した。

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