「小学生会社」頑張りました〜利益の一部は「税金」として寄贈

2007-12-03 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂商工会議所青年部(岡田吉二会長)は23日、小学生を対象に5回シリーズで行ってきた商売体験セミナー「ジュニア・エコノミー・カレッジすざか」のまとめのセミナーと表彰式を光臨閣で開き、小学生の代表が利益の一部を「税金」として市に寄贈した。
 同カレッジは将来の須坂を担う人材育成を図ろうと、小学生に経済の仕組みの学習や販売実習などを通してお金の大切さや商売の楽しさ・難しさを体験してもらう事業で、昨年度から始めた。昨年の参加は2校3チームだったが、今年は4校7チームに倍増した。
 各チーム(1チーム5〜6人)は仮想の株式会社を作り、社長・副社長・部長などの役職を決め、ドリームプラン(事業計画書)を作成。賛同してくれる家族などの株主から1株1,000円で集めた資本金10,000円と青年部からの借入金10,000円の計20,000円で商品開発・仕入れ・製造などを行い、11月3日の須坂えびす講で販売、最終回のこの日は決算の授業、成果の発表、表彰式などを行った。
 参加チームの名称は▽(株)かんだっこ=須坂小A▽(株)須坂BandG=須坂小B▽(株)HJB=日野小▽(株)SSS=豊洲小▽(株)THE TOP=日滝小A▽(株)Cherry=日滝小B▽(株)スウィーツ=日滝小C。地元業者の協力を得て開発・販売したオリジナル商品は市動物園の人気者ハッチやクララをデザインしたクッキー・ロールケーキ・やしょうま、地元産のリンゴを使ったワッフルやカップケーキ、やきそば入りのおやき、木製貯金箱など多彩。販売会場には大勢の人たちが訪れ、全チームとも完売した。
 7チームの売り上げは合計で235,250円、利益は105,862円となり、10%の10,586円を「税金」として三木市長に手渡した。利益の残りは株主への配当金とチームへの分配金となり、自ら稼いだおこづかいに小学生たちは大喜びしていた。
 表彰式にはセミナーを通して小学生をサポートしてきた須商まちかどSHOPくますぎの高校生、協賛団体・企業の代表者、商品製造に協力してくれた業者のほか、同事業を先駆的に行っている福島県会津若松商工会議所青年部のメンバーも駆けつけ、成果を発表する小学生に温かい拍手を送っていた。なお、販売当日に行った審査や利益額などを総合的に評価した結果、グランプリの須坂商工会議所会頭賞には(株)かんだっこが選ばれた。メンバーは「売れるかどうか心配だったけど、完売できてよかった。ありがとうございました」とうれしそうに話していた。
 同部の岡田会長と同事業の金井弘実行委員長は「子どもたちは皆一生懸命取り組み、前向きな姿勢や責任感などが感じられ、短かい間に大きく成長した。ぜひ今後に役立ててほしい。協力してくれた多くの皆様に感謝したい」と話している。なお、各賞は次の通り。
 ▽須坂商工会議所会頭賞 かんだっこ(社長=児島有希人、副社長=土屋俊介、財務部長=土屋祐輝、商品開発部長=倉石天馬、宣伝部長=岡田龍成)▽須坂市長賞 SSS▽須坂市教育長賞 HJB▽商品アイデア賞 スウィーツ▽元気販売賞 THE TOP▽チームワーク賞 須坂BandG▽最速完売賞 Cherry。

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