オール須坂の自信作〜純米酒「信州須坂」

2007-10-29 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 市内10酒販店で21日に発売された純米酒「信州須坂」(720ミリリットル詰め、税込み1,200円)の試飲会が20日、笠鉾会館で開かれ、一般市民や企画した信州須坂銘酒蔵ぶの会員、信州須坂産業活性化推進会議の関係者らが味わった。口当たりがやわらかでやや甘口の須坂生まれ、須坂育ち。県原産地呼称管理委員会認定を受けた=写真は栽培、醸造、書の関係者。
 企画した同蔵ぶの楠茂幸さんは「おいしいものを調べていったら市内に農産物をはぐくむ環境や従事者がいて、県農事試験場(須坂市)で開発された酒造好適米ひとごこち(新美山錦)があることが分かった。醸造場やおいしい水があり、皆で楽しめるお酒を造ろうと始まった。紆余(うよ)曲折があり、田植えや稲刈り、草取りをして育てたが、1年目はお酒にならなかった。徐々に受け入れられればうれしい」と語った。
 醸造元の遠藤秀三郎遠藤酒造場社長は「夢だったオール須坂の人と物で造り、自信を持ってお薦めしたい。難しい県原産地呼称認定にも自信を持って出した」と述べた。
 塩野町の水田40aで栽培した西沢敏幸さん、えみ子さん夫妻は「水が冷たいので実が大きくならない心配があった。水管理や草取りなど母(とみさん)や峰の原の人にも手伝ってもらった。熟成前に原酒を飲んだが、熟成を経てまろやかな甘口になった」と話す。
 勝山敬三杜氏(とうじ)は「仕込みが春で暖かかったが、順調に管理できた。甘口の仕上がりと酸味のバランスを追求した。女性やお酒を飲まない人にも試してほしい」と話す。
 レッテル文字は書道40年の高野東山さん(北横町)の書。「須坂の躍動感をお願いした」(楠さん)にこたえたという。
 販売する浦野治郎さんは「地産地消であり、造った人の顔の見える商品。ここにしかない価値があり、安心して薦められ、利益が確保できる商材」と話す。
 産業活性化推進会議の太田哲郎会長は「須坂の秋の楽しみが一つ増えた。by須坂プロダクトをみんなで盛り上げて」と期待する。
 5,000本ほどの限定酒は、次の10店舗や楠農園(楠ワイナリー)のインターネットで販売中だ。大日方商店、すやしん酒店、浦野酒舗、田幸酒店、セブンイレブン須坂井上店、角田酒本店、冨士屋酒店、田中酒類販売、大和屋酒店、遠藤酒造場。

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