2007-03-08 07:00 am by 須坂新聞
市文化財審議委員会(宮川孝男会長、5人)は22日、下八町太神楽(下八町太々神楽保存会所有)を無形民俗文化財として指定するよう市教育委員会へ答申した。今月12日の臨時教育委員会を経て年度内に告示する見通しだ。明治初期に伝授されたといわれ、高井八守神社に毎秋奉納される太神楽のうち、特に曲芸獅子の「鎌倉の舞」(写真左)は他地区に見られない貴重なものという。
太神楽は、長野市安茂里弥勒寺の住職が江戸で教わり、河東八町村へ伝授したといわれる。住職が笛や太鼓、獅子舞全般を教えたと伝わるが、古文書など確証はない。
「鎌倉の舞」は耳を動かし、手まりを操り戯れ、多数の芸を披露する。手まりは「八重菊」「おもだか」「重ねつむ型」の3個(写真右)で、明治の初めと推定され、4種の糸でつむがれる貴重品。
「くるいの舞」も曲芸獅子で、蚤(のみ)取りや耳をかき、多数の芸を披露する。「剱(つるぎ)の舞」は天照大神が天の岩戸へ隠れる神話に基づき、神社の鳥居でしめ縄を切って奉納する神聖な舞い。「平舞」は悪魔払い。獅子舞と共に奉納する「おかめ」は「昔おかめ」と「累(かさね)おかめ」がある。
保存会(柴田正勝会長)は会員の高齢化で一時、録音テープやビデオを使って練習してきたが、増員に努め、数年前から若い人が加入し、現在男性25人、女性1人で、保存継承に努めている。
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