2006-11-23 07:00 am by 須坂新聞
須坂市東横町の小林雅子さんはこのほど、昨年4月に71歳で他界した夫の創(はじめ)さんが趣味で集めていた映画ポスター約4,800枚、映画雑誌約1,400冊をはじめ、長年にわたり上映スケジュールなどを丹念に書き留めたノートなどを須坂市に寄贈した。市では常盤町の旧上高井郡役所を整備して展示する予定だ。
創さんは須坂が生んだ版画家小林朝治さんの長男。自宅隣に映画館「須坂電気館」があったこともあり、幼いころから映画に興味を持ち、職業も映写技師を選択。松本市や長野市の映画館に勤務し、退職後も技術や人柄を請われて各映画館から声が掛かったとのことで、まさに映画一筋の人生を歩んだ。
ポスターはその間に集めたもので、不朽の名作から最近の話題作までさまざま。メセナホールで毎年開催している「メセナ名作映画館」の際にその一部を展示してきた。映画雑誌の草分け的な「キネマ旬報」も創刊から揃っており、長野にないものは東京まで足を運んだという。
創さんは生前「コレクションを一堂に展示できたら」と話していたとのことで、雅子さんは「市に管理していただけることになり、主人も天国でほっとしていると思います」と感慨深げ。三木市長は「貴重なコレクションを寄贈していただき、ありがたい。地域文化の向上などに役立てさせていただくと共に、これらを見た人に青春時代を思い出して元気になってもらえれば」と感謝していた。
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