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ナディックが中小企業庁長官賞／素形材産業技術賞受賞

2006-11-19 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 　精密金型設計の（株）ナディック（上野榮蔵社長、須坂市春木町）の「小径パイプ内面バリなしプレス穴開け加工技術の開発」が17日、除素形材センター主催、経済産業省、中小企業庁等後援の第22回素形材産業技術賞で、特に優秀と認められて中小企業庁長官賞を受賞した。この技術は、中空部品を内側からプレス加工することで内面穴のバリ（余分な部分）を発生させない加工方法。バリを取り除く手間を省き、低コストで信頼性の高い部品の開発・生産を可能にした。中小企業庁長官賞は長野県内初の受賞で、須坂市で生まれた優秀な加工技術が高く評価され、自動車、油空圧などの産業界が世界的に注目している。
　発明は平成16年から17年にわたって行い、現在日本、米国、欧州、韓国に10件以上の特許を出願中。昨年7月には中小企業新事業活動促進法に基づく「新連携計画」として関東産業局に県内第1号で認定され、尾崎製作所、山一精工、稲田製作所、内堀製作所、オリオン機械の地元企業と連合を組み研究試作を行ってきた。
　また、各種展示会に出展、積極的に公知活動も行った結果、この1年間で自動車部品メーカーを中心に100社近くの問い合わせや引き合いがあり、受注した装置は4社5台、技術供与は3社4件が成立している。10人にも満たない小規模会社でも一つのコア（核）技術を持つことで大きな効果が期待できることを示した。