またしても「魔の週末」交通死亡事故2件発生

2006-10-15 07:00 am by 須坂新聞

事件・事故 icon 交通死亡事故が多発し、平成時代に入ってから最悪の年となっている須高地区で、またしても2件の死亡事故が発生した。2カ月半を残して、犠牲者は須坂市9人、小布施町2人の計11人。昨年1年間(4人)の3倍に迫り、交通戦争と言われた昭和40年代に匹敵する異常事態で、また死亡事故のすべてが週末(祝日の月曜日を含む)に発生、須高地区は「魔の週末」状態に陥っている。
 10人目の死亡事故は6日午後6時ごろ、須坂市八幡町の市道を横断していた高齢女性が軽乗用車にはねられ、11人目は9日午前10時15分ごろ、小布施町飯田の県道交差点で軽貨物車と出合い頭に衝突した乗用車の助手席の女性が死亡した。
 これで須坂市の死者は昨年の3倍に膨れ上がった。今年二度にわたる「交通死亡事故多発非常事態宣言」を年末まで発令し、取り締まりや指導を強化する中での死亡事故。事態を重く見た県警本部も11日からパトロールや取り締まりに乗り出している。両事故とも17日に交通行政関係者や地元住民らが参加して再発防止の現地診断を行う。
 須坂署によれば11日現在の発生件数は須坂市が175件で昨年同日比1件増、小布施町が46件で4件増、高山村が9件で9件減。件数は横ばいながら重大事故の比率が高く、1カ月以上の重傷事故も7件多い21件、重体の人も数人おり、事態は深刻だ。
 同署では「11件の死亡事故のうち9件は夜間に起きています。小布施町の現場はパイパスの開通により規制の変更があった場所です。特に夜間の運転には注意してください。また、走り慣れた道でも十分注意してください。歩行者の方も自分の存在を知らせる反射材を必ず着用して命を守ってください」と呼び掛けている。

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