2006-10-14 07:00 am by 須坂新聞
富士通グループの富士通メディアデバイスプロダクツ(FMDP、本社青森県)は、今年度中に主力製造拠点の須坂事業所で業界最小サイズで厚さ0.35ミリの新製品の量産を開始する。また、同事業所の主力生産品の携帯電話など移動体通信向け部品を増産、雑音を排除するフィルターの生産を来期は25%増やし月産1億個に引き上げる計画だ。
須坂事業所では約30億円を投入して設備を増強、2005年上期に月産4,200万個だった生産量を現在月産8,000万個に増産、市場拡大を見越して設備を追加、生産ラインの改善も進め、早期に月産1億個体制を確立する。
FMDPは、富士通メディアデバイス(横浜市)の製造拠点として2002年に設立された。青森県南部町と須坂市に生産工場を構え、従業員は約670人。2006年3月期の売上高は約260億円。須坂事業所分は、売上高の約6割を占めている。
同事業所は、富士通グループの構造改革で縮小した富士通須坂工場の敷地内で操業、同社の従業員約450人が在籍している。
同事業所は、富士通、メディアデバイス時代からのSAWデバイス生産技術の蓄積がある生産拠点。携帯電話、GPSなど移動体通信の発達に伴い、優れた微細加工、実装技術を駆使した小型・高性能・高信頼性のSAWデバイスを世界に供給している。
また、来春の新卒者採用も決めていて、富士通グループの構造改革で沈滞ムードだった電子のまち須坂にも明るさが見え始めた。
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