須坂市教委が調査/早寝・早起き・朝ごはん

2006-08-26 12:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂市教育委員会(田川榮委員長)は17日、市内の全小中学校で行った「早寝・早起き・朝ごはん調査」の結果を市議会総務文教委員会に報告した。調査結果は各校の保護者との懇談会や保育園の保護者会等で公表する。市教委は食育の重要性が叫ばれる中、幼児期から規則正しい食生活や生活習慣を身に付くように調査結果を生かして対応を図っていきたい―としている。
 調査は、市内の子供の実態をつかもう―と5月に全小学校児童3180人、全中学校生徒1495人を対象に実施、須坂市校長会に考察を依頼、市内の医師の協力で医学的立場からの考察も付け加えられている。
 調査は▽寝た時間▽起きた時間▽朝ごはん▽顔洗い▽歯磨き▽排便の5項目で行った。
 全市の調査結果は、就寝時間は小学4年生から午後10時以降になる児童が急増、学年が進むにつれて就寝時間が遅くなる傾向で、その原因は社会体育活動の参加・塾通い・宿題量の増加などが考えられ、睡眠不足のため学校生活でも朝から疲れた様子を示したり、顔色が悪かったり、体調を崩す児童もみられ、学習意欲を低下させ、学力の定着を阻んでいる―などと考察している。
 また、中学生では、就寝時間が遅くなり、部活などで朝6時半までに起床する生徒が大部分。生徒の疲労の様子等から部活動の見直しも考えていく必要もある―と述べている。
 朝ごはんをしっかり取らない児童は、小学校高学年で特定される。朝の排便習慣がない児童は学年が進むにつれて増加傾向で、特に中学生になると朝排便しない生徒が急増している―と考察。
 また、歯磨き・顔洗いについては良好であるとしているが、低学年児童の虫歯や疾患が増加傾向にあり、学校給食においても硬いものが食べられない、偏食傾向が強いなどの影響が出ている―と考察している。
 渡邊宣裕市教育長は「各学校に全市と比較できる学校別のデータがあり、家庭で考えていただきたいと思っている。小中学校時代は心と体をつくる大事な時期であり、幼児期から規則正しい生活習慣が身に付くように、各方面の協力を得ながら子育て支援面でも対応を図っていきたい」と語っている。

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